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地域で守り育てよう 私たちの苫前商業高等学校

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北海道苫前町

「卒業生を訪ねて(4)」

卒業生の〝その後″を追う企画第四弾。令和2年3月に卒業された前田美奈実さんと佐藤志信さんを訪ねました。前田さんは焼尻島出身、佐藤さんは札幌市出身。現在羽幌沿海フェリー株式会社に勤め前田さんは旅客業務、佐藤さんは貨物係をされています。
苫前商業高校を選んだ理由を聞くと「生徒数が少なく、自分の苦手分野である他者とのコミュニケーション能力を身に付けることができ、商業科でビジネスに関する知識を学び、卒業後すぐに働くきたかったから」と佐藤さん。前田さんは兄が苫前商業出身であり、以前から苫前町に親近感を持っていたためと教えてくれました。
本校を卒業して良かったことについては、学習面ではコンピュータの資格が取れたこと、エクセルやワード操作を沢山学んだこと。生活面では行事で地域の方との交流が多く、先輩後輩の仲が良いことをあげていました。二人とも生徒会役員をしていたこともあり、学業と部活を両立させるために学校生活が忙しく、しかしその分とても充実していた思い出があるようです。今でも、苫商のインスタを見ては当時のクラスメイトや後輩と、今の苫前商業の活動は充実していて、とてもうらやましく思うそうです。特に「とままえ学」など地域学を学びたかったということが話題になるようです。
前田さんに現在の職場を選んだ理由を聞くと「高校で学んだ知識や技術を活用できることと、何より焼尻島出身であるからこそ、島の物流に関わり、島の方が住みやすくなるために働けるからです」と話します。また「職場の先輩が優しく、多くの人と関わる中で、自分が苦手としていた電話対応ができるようになったことや、高校で学んだことを活かすことができ、島民の方に『ありがとう』と言われることが仕事のやりがいです」と嬉しそうに話してくれました。特に、観光シーズンは、行列のできる売場でチケットを手際よく販売できると大きな達成感があるようです。
佐藤さんは、高校時代の自分に声をかけるとしたら、資格をもっと取れ!特に、PCの資格は必要。検定については、最後まで諦めずに頑張っていれば良かったと後悔があるようです。今でも、高校時代の電卓を使用し、苫商で習った簿記を活用し会社の帳簿を作成しています。
取材をした私が、入学時に担任をしていた二人、入学時の印象は今でも覚えています。当時、1年時にクラス全員簿記検定3級合格、電卓検定2級合格と検定にも力を入れているクラスでした。そんな二人と久々に会えて、頑張っている姿を見られてとても嬉しくなり、こちらが元気をもらいました。卒業生が地元で頑張ることは苫商にも、在校生にも大きな励みになります。「頑張れ!苫商OB!」

文・写真:苫前商業高校地域連携委員 鍜冶澤 英雄

※写真は本紙P.4をご覧ください。

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