苫前町財政事情説明書 令和5年度 苫前町の予算

6／16

《令和5年度当初予算について》
本年4月に町長・町議会議員選挙が予定されていたことから、予算の政策的な部分については、選挙後に決定されることとなり、当初予算は、町政執行の基本となる経費、いわゆる「骨格予算」として編成しました。

●総額　58億2,146万9千円　※(▲13.86%)
一般会計　42億3,166万9千円　※(▲20.80%)
特別会計　15億8,980万0千円　※(▲12.33%)
※(　)内は対前年度予算伸率

令和5年度における一般会計予算額は、前年度予算額と比較して9億3,722万2千円の減となっています。
主な理由は、新日本海地域交流センター大規模改修工事の終了によるものです。

◆一般会計
皆さんの税金や国・道からの補助金・交付金、手数料、保育料または借入金である町債などが歳入。これらの収入を使って皆さんの生活や福祉に関する仕事をするための経費が歳出であります。町にどれだけのお金が入り、どのように使うのかを示した基本的な会計を一般会計といいます。

歳出については、骨格予算として予算編成を行い「いつまでも暮らしていける苫前」の実現のため必要最小限の経費で最大の効果が発揮できるよう創意工夫したところです。

公債費　町が発行した地方債への元利償還金
総務費　町の総括的な事務事業に使われる
衛生費　安全で衛生的な生活のために使われる
民生費　福祉サービスに使われる
土木費　土木事業などに使われる
教育費　教育全般に使われる
農林水産業費　農業や林業、水産業の振興に使われる
商工費　商工業や観光の振興に使われる
議会費　議員の報酬などに使われる

歳入については、依然として地方交付税に大きく依存しており、国の施策により本町の財政状況が影響を受けることが今後も懸念されます。その為、ふるさと納税や町営風力発電からの収入など、自主財源の獲得に努めて参ります。

地方交付税　国から地方自治体へ交付されるお金
町債　町が国から借入れる借入金
町税　町が賦課・徴収する地方税
国庫支出金　国が使途を特定して地方自治体に交付するお金
道支出金　町が行う特定の事業に対し道から交付されるお金
繰入金　基金等から繰り入れる資金
使用料及び手数料　町営住宅の家賃や住民票発行手数料など
地方譲与税　国税として徴収され、町に譲与されるお金

◆令和5年度の主要事業
(1)町有林人工造林工事　1,018万円
苫前町では、令和4年1月にゼロカーボンシティ宣言を行っており2050年カーボンニュートラルの実現に貢献するため、令和4年度に皆伐した町有林について2年計画で造林を行います。樹種は、針葉樹よりも広葉樹の方がCO2 の吸収量が多いという研究結果があることと、広葉樹の落ち葉(腐葉土)はミネラルを豊富に含んでいることを鑑み、河川から海洋へと流れ出て海藻類の繁殖を促す作用もあることから、広葉樹を選定し造林することとします。

(2)ごみ収集車更新事業　2,769万円
購入より20年経過し、経年劣化の著しいじん芥車及び資源分別車の車両更新を行います。

(3)三角点スキー場照明改修工事　902万円
三角点スキー場の照明は現在水銀灯となっていますが、電球切れ等のトラブルが発生しても現在木柱の老朽化が進み、木柱に登って安全に作業ができません。そのためコンクリート柱へ取り替えるとともに、省エネを推進するため照明器具のLED化も合わせて行います。

(4)苫前下水浄化センター改築更新工事　1億6,400万円
苫前下水浄化センターは平成17年に供用開始以来15年が経過しており、下水道機能を継続的に維持させるため改築更新を行います。

◆特別会計
国民健康保険税や水道料金などの収入でその費用をまかない、特定の事業を行うものを、特別会計として別に会計することができます。
本町では、国民健康保険や簡易水道事業など6つの特別会計があります。