文字サイズ
自治体の皆さまへ

地域で守り育てよう 私たちの苫前商業高等学校

10/21

北海道苫前町

◆苫前商業高校 地元生の3年間
今年の3月に卒業した12名。町内生は5名。1年生の時から進路面談を行ってきましたが、卒業式時点での進路は入学当初の目標とは違っていました。
ある生徒は、「何をして良いかわからない。苫商のイメージは悪いし、何をしたいのか、なぜ入学したのかもわからない」と言っていました。札幌での販売会(苫前市場)や商品開発、イベント企画、ボランティア活動や苫カフェを通して、苫前町の魅力に気がつき、苫前町や苫前町の人のために働きたいと公務員を目指すようになりました。現在、苫前町公民館に勤めています。
入学した時から「卒業後は専門学校でダンスを習いたい」と宣言していた生徒は、苫商でコミュニケーション能力をつけたことで、自分に自信がつき、人のお世話をしたいと介護士になりました。
何事にもチャレンジし続け、3年間皆勤を達成した生徒は、菓子製造業を目指しましたが、管内では求人がなく、学級レクで率先して行っていた特技の皿洗いを活かせる、ホテルでの勤務が決まりました。
看護師や保育士などの夢を沢山持ち、親や担任と自分に合った職業を見つるために何度も話し合いをしてきた生徒。いつも明るく、転校してきたために他の生徒より学習期間が短かったのにもかかわらず、全商検定全てに合格しました。また苫商のイベントには積極的に参加してくれました。今では病院の窓口で勤務しています。
実家の家業を継ぐと決心して入学してきた生徒は、簿記やマーケティングに出会って、学ぶことの楽しさを知り、進学してさらに学びたいと猛勉強を始めました。国公立大学を目指しましたが夢叶わず。その後、地域貢献に力を入れている建設会社に興味を持ち、地元に就職。早速、地域貢献事業で学校環境整備をしてくれました。
昨年度の卒業生は、苫カフェや行灯行列、自転車ツーリングといった苫商イベントを創り上げてきたメンバーです。3年間をかけて、商業に関する知識はもちろん、自分に対する自信も持たせ、さらなる向上心とともに次のステージへ進ませるのが苫前商業高校の教育。入学してきた時とは全く違う顔で卒業していくのが苫前商業高校なのです。
地元生徒は口々にこう言います。「思っていた学校と違った」「進学もできるし、行事が楽しい」「行事で学べること、自分に自信がつくこと、自分を知ることができる機会が多い」と言ってくれます。
地元生全員が地元に残り、町外生徒の中にも苫前町に戻って来たいと言っている卒業生がいます。苫商卒業生が苫前町を支える存在になっていって欲しいと願っています。

地域連携委員 卒業担任
鍜冶澤 英雄

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU