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自治体の皆さまへ

地域で守り育てよう 私たちの苫前商業高等学校

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北海道苫前町

◆「商業高校とは」
みなさんは「商業高校」に対してどのようなイメージを抱いていますか。まずは、本校のスクールポリシーの一つである「育成を目指す資質・能力に関する方針」を紹介します。
1.ビジネス教育を中心に多くの知識・技能を身に付け、確実な資格取得によって裏付けされた自信と、明確な目標をもって、未来(進学・就職)を選択できる人。
2.苫前町ならではの実学(農業・漁業・酪農)とビジネス教育を融合して、豊かな思考力・判断力・表現力を身に付け、社会で率先して活躍できる人。
3.多様な人々との協働を通して主体的に学び、豊かな人間性を身に付け、誰とでも分け隔てなくコミュニケーションのできる調和のとれた人。
この1~3の目指す資質・能力を成し遂げるためのカリキュラムが編成されています。3年間を通して、ビジネスとは何かに始まり、商品を販売するために必要な知識・技術を身に付けます。これらの学びの成果が、実習販売会や資格取得につながります。
実習販売会は札幌市と苫前町の2会場に分かれて実施していました。商品販売をとおして苫前町をPRし、苫前町をもっと多くの人に知ってもらうために効果的な販売方法を工夫して実習販売会を実施しました。
資格取得については、昨年度、全商検定1級3種目取得をし、表彰された生徒もいました。今年度もすでに検定試験がいくつか実施され、「合格できた!」「あと4点だった。」などの声も聞こえてきました。生徒それぞれが、今年度も志高く勉学に取り組んでいます。
また、本校は苫前町ならではの実学(農業・漁業・酪農)を通してビジネスを学びます。1年生は科目「とままえ基礎」で、苫前町の概要を学びました。苫前町郷土資料館や三毛別羆事件復元地を見学し、町の歴史に触れました。2年生は科目「オロロンデザインII」で、体験学習を実施しました。漁業では、株式会社岡田商店様にご協力をいただき、実際に商品になる数の子の清掃を体験しました。農業では、仲谷農園様にご協力をいただき、かぼちゃの植栽を体験しました。酪農については今後、実施予定です。実際に商品として販売されるものを扱うことに緊張している様子がありましたが貴重な体験ができました。
全道各地にある「商業高校」は各校が特色を出しながらビジネスに関する知識を学んでいます。苫前商業高校は独自の実践をとおして「地域に根ざしたビジネス」を学びます。教育の場を学校だけではなく地域にも広げ、様々な大人が一人ひとりの生徒を多方面からサポートし、生徒の可能性を最大限に広げることができます。
「苫前で出会い、苫前で学び・育ち、やがて苫前を支える」ことができる次世代の職業人を育てる教育活動を推進して参ります。今後とも皆様のご支援、ご協力をお願いいたします。

文・写真:苫前商業高校地域連携委員
高橋 健

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