文字サイズ
自治体の皆さまへ

地域で守り育てよう 私たちの苫前商業高等学校

2/12

北海道苫前町

■「Lightning Fast( Plus Ultra) ~苫前商業高校自転車ツーリング~」
令和4年度卒業生が授業で町や学校のPRとして考案した自転車ツーリングも今年で4回目となりました。今年のツーリングは、生徒が集まるのか、実施できるのか等、検討を重ねた上で安全に実施できる内容であることを最大の目標としてスタートしました。第2回・第3回で実施したクラウドファンディングは、各種手続きに時間を要するため実施せず、今年は初年度に立ち返って、最低限の経費での実施計画を立てました。
今年の自転車ツーリングは16名が参加を希望しました(3年生11名、2年生1名、1年生4名)。女子生徒も増え、予想以上の参加生徒となりました。リーダーは札幌出身の3年生粕谷君。当日を迎えるまで、本校教職員、毎年お世話になっている苫前町教育委員会の皆様とコースや内容、生活のルールや目標を話し合いました。今年は、第1回実施と同じコースを走ることとしました。
今年は「ほうれんそう(報告・連絡・相談)・各自で体調管理・ポジティブな発言」を目標にしました。1日目は沼田町、2日目は幌加内町、3日目は霧立峠を通過し、ゴールは苫前商業高校。生徒達は、幌加内でのそば打ち体験や、各町村の特産品を食べること、地域の方の話を聞くこと、地域の歴史や文化を調べること、例年より長いコースを走りたい等々、多くのツーリング中のイベントを考えてくれました。しかし、具体的に計画を立てていく中で、時間的制約などを考え断念。熟議の結果、参加生徒の経験値や体力を考え、全員でゴールすることを第一目標としました。
当日、朝5時、本校職員から電話で豪雨による通行止めの情報が入りました。土砂災害等の危険もあり、果たして実施できるのか…。学校・教育委員会で話し合った結果、生徒の気持ちを考慮して中止ではなく、スタートの時間を変えることを選択しました。
予定より1時間遅れのスタート。それでも、スタート地点の苫前商業高校には、学校関係者、保護者の方々にお集まりいただき、温かい励ましの言葉やエール、差し入れ等をいただき、とても嬉しく思いました。
11時には、鬼鹿に着きましたが、通行止めのため、1時間以上ローソン駐車帯で待機。ローソンの店員さんからも、応援の言葉とドリンクをいただきました。町内放送で開通の案内が流れると、待ち続けた生徒から歓喜の声が上がりました。ここで、全員に気持ちを引き締めるよう声掛けをし、「自分の命は、自分で守る」を合い言葉にツーリングを再開しました。
全ての日程において、食事・宿泊ポイントに到着するとすぐに全員で調理や片付けを笑顔で行っていました。とにかく調理場が楽しそう、そして、誰も疲れたと言わない。その後は、天候に恵まれ2、3日目も全て快晴。暑さ、急勾配のため自転車を降り、歩く生徒もいましたが、全員が200kmを走破しました。全生徒、ゴール後「参加して良かった」と伝えてくれました。
こんなに楽しく、感動する行事だったかと改めて思いました。先生方からも、「何も言うことない」と最高の褒め言葉で終わっています。
今年で4回目を実施できたのも、苫前町の全面協力、苫前町教育委員会の皆様、昨年度まで協力していただいた萌える天北オロロンルートの方々との過去の経験やアドバイスが、本校職員でツーリングを継続できる力になっています。これからも、ご支援よろしくお願いいたします。

文・写真:苫前商業高校地域連携委員
鍜冶澤 英雄

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU