苫前町長
福士 敦朗
新年明けましておめでとうございます。
皆様におかれましては輝かしい新春をお迎えのことと心からお慶び申し上げますとともに、日頃から本町発展のために、ご指導とご支援を賜りまして厚くお礼申し上げます。
社会が急速な流れで進み、変化し続けている中にあって、マチづくりにおいては、今まで以上に明確なビジョンを持って前例にとらわれない新たな発想や行動と国や道の動きを的確にとらえた戦略などが求められています。そのような中、本年も『町長と語る会』をはじめとして、引き続き町民の皆様との対話の機会を重視した町政運営に努めてまいります。
国は地方創生及び脱炭素社会・デジタル社会を推進していくことを目指しています。
本町も2050年脱炭素社会の実現に向け、昨年4月から、町営「苫前夕陽ヶ丘風力発電所」で発電した電気を小中学校を含めた公共施設へ供給し、再エネの地産地消による脱炭素化を前進させています。また、苫前漁港内におけるウニ畜養のための飼料用コンブの養殖などのブルーカーボンの取組やCO2吸収率の高い広葉樹の植栽など、引き続き脱炭素の取組を推進してまいります。
昨年は小中学校における猛暑対策として冷房設備を設置いたしました。引き続き町独自の3歳児未満の保育料の無償化や高校生までの医療費の無償化を実施するとともに、子育て世帯の経済的負担を軽減するため、小中学校における給食費無償化を継続したいと考えております。認定こども園から苫前商業高校まで、本町のすべての子ども達の学びの場の充実のため、引き続き支援を実施してまいります。
安全・安心なもとで暮らしていけるマチを目指して、今年度から始まる古丹別消防署の庁舎改築工事や浄水場改修事業を引き続き進め、さらには苫前・古丹別地区の医療機関の充実化や高齢者福祉をはじめ、各福祉事業の推進と健康づくりに全力を尽くしてまいります。また、防災インフラ整備においては、国道239号「霧立防災事業」や「古丹別川改修事業」など引き続き早期完成に向け要望を行ってまいります。さらには命を守る道路としての道道「苫前小平線」の未供用区間9kmの早期事業着手に向け、国や道に対し要望活動を行ってまいります。
農業においては昨年、町営穀類乾燥調整施設の増設が完了しましたが、引き続き農業関連施設の整備とスマート農業の推進などに努めてまいります。
水産業においては、国直轄の第3種漁港である苫前漁港について、次期特定漁港漁場整備事業計画が国から承認され、スタートいたしました。本町漁業振興の確固たる基盤施設として、新港区の整備や低天端岸壁の整備を含め、本整備計画が着実に進むよう引き続き国に要望してまいります。
商工観光の振興においては、にぎわい創出事業など地域振興施策の推進に商工会と一体となって取り組んでまいります。また、「とままえ温泉ふわっと」を拠点とし、オートキャンプ場やホワイトビーチなどの周辺施設をはじめ、三毛別羆事件復元地などの町内観光資源との連動を図り、交流人口の増加と地域経済の活性化に努めてまいります。さらには苫前ブランドと六次産業化の推進や「ふるさと会」によって成果を上げている、ふるさと納税の拡充による商工振興と自主財源の更なる確保を目指します。
本年も町政全般にわたり、これらの施策を着実に実施するなど、町民と行政が一体となった夢と希望の持てるマチづくりを実施するために、全力を尽くしてまいります。
新年が皆様にとりましてより佳き年となりますことを心よりご祈念申し上げ、年頭のご挨拶とさせていただきます。
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