令和6年度の技能功労者表彰式が11月20日に行われました。
市内で技能職に従事し、その技能が最高水準にあると認められた6人の方が表彰されました。
■伊藤正人(いとうまさひと)さん
(有)フミオ建装工業
昭和56年から塗装工として従事し、日々技能の習得、研鑽に努め、職業的良心をもとに質の高い仕事を手掛けている。1級建築塗装技能士をはじめとした多くの資格を取得し、建築塗装仕上げや吹付工事において優れた技能を発揮し、仕上がりの美しさや経年変化が少ないことで評価を得ている。また、小学校や公園の遊具塗装などの社会貢献に努めるほかインターンシップにおいてアドバイザーを務め、次世代を担う若手の発掘、継承に貢献するなど業界の技術水準の維持・向上と後進育成に大きな役割を果たしている。
■大森一夫(おおもりかずお)さん
KAZU電工(株)
昭和58年から電気工事の業務に従事し、設計・工事・管理の一連に携わり、特に、作業工程管理の効率化を図る配線工事方法の確立など、電気工事業界の第一人者として高い評価を得ている。また、苫小牧電気工事業協同組合安全協議会会長兼技術・事業委員会委員長として業界の中心的役割を果たすとともに、若手技能者に対する高い指導力を発揮し、インターンシップ・職業体験を通じて魅力発信に努めるなど業界内の模範的存在である。
■奥井克征(おくいかつゆき)さん
(株)タダノテクノ東日本 苫小牧工場
平成元年から自動車整備の業務に従事し、自動車の構造・機能に関する幅広い知識と整備技術を習得しており、特に大型特殊自動車などの分野において極めて優れた技能を有し、業界内でも高く評価されている。また、コンピューターのデータをもとに診断する能力と確実な故障整備にも卓越した技能を発揮しているほか、若手整備士への指導など業界内の技術レベルの向上や整備不良車による交通事故防止への取り組みなど、技能を通じた社会貢献にも取り組まれている。
■佐藤文雄(さとうふみお)さん
(株)松本鐵工所 苫小牧事業所
昭和58年の入社以来、各種産業機械の精密加工部品の製造などに携わり、生産性・品質の向上および設備機械の安定的な稼働に大きく貢献している。国内では希少な大型旋盤を用いる鉄道SL車動輪加工における責任者を務め、全国から高い評価を得ている。また、多種多様な状況に対応可能な知識・技能を有し、自動車関連部品の金型メンテナンス作業にも従事するなど多能工として活躍しているほか、後進の指導・育成に尽力し、インターンシップにおいてはものづくり産業の魅力を広く発信している。
■藤田秀幸(ふじたひでゆき)さん
協栄ルーフ工業(株)
昭和61年から板金工として建築板金業務に従事し、特に屋根葺の技能については、業界において高く評価され信頼が厚い。施工方法や治具の考案など作業の工夫改善により、工期短縮と品質向上を実現し、顧客から好評を得ている。また、苫小牧地区板金技能士会副会長などの役員に従事し、業界の中心的役割を果たすとともに、後進の育成に尽力するほかものづくりマイスターの資格を生かして子どもたちに銅板工作を教えるなど社会貢献にも取り組まれている。
■三浦裕(みうらひろし)さん
(株)日栄工業
昭和62年から配管工として給排水設備工事に携わり、多種多様な現場状況に対応できる知識・技能を有し、業界内の第一人者として認められている。作業効率を最大限高めるために最新技術を導入するとともに、現場状況に応じて手作業を併用し、品質を維持しながら効率的な作業を実現している。また、後進技能者に対し、実践的技能の継承のみならず、現場での応用力や問題解決能力を身につけさせるなど優れた技能者の育成に尽力し、業界全体の発展に寄与している。
詳細:工業・雇用振興課
【電話】32-6436
<この記事についてアンケートにご協力ください。>