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電波で海を見る 海洋短波レーダ

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北海道蘭越町

衛星で雨雲の観測や海氷の状況を観測するといった、離れたところから対象物を観察することをリモート・センシング技術と言います。技術自体は、1850年代に確立され、データ通信や処理の高速化で、近年では車の自動運転や遠距離医療の分野で開発が進んでいます。
海洋短波レーダは、陸上に短波を送受信するアンテナを設置し、海洋表層の流れを観測するリモート・センシング技術の1種です。1950年代にアメリカの科学者が開発し、アメリカ沿岸では、ほとんどの海域に設置されています。設置の目的は、海難事故時の捜索や、重油や汚染水の流出事故時の対応の基礎データとして使われていました。最近では、津波の波高予測や、魚類の分布、漁船の最適航路、地球温暖化に伴う海流の変化等の観測に使われています。
蘭越町では、尻別川河口付近に、短波を送受信するアンテナの設置を日本財団の助成を得て琉球大学との共同研究で2023年10月に設置をしました。機器のセッティング等で、本格的な稼働はしていませんが、稼働すると送受信アンテナから沖合60km、90度の範囲で海流の観測が可能となります。

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