前回の記事では、北海道で唯一、有珠湾にのみ生息する暖流性のコメツキガニについて書きました。調査をしているうちに、狭い有珠湾の中でも、生息場所間で、体のサイズが統計学的な根拠から異なることが解りました。このことについては、様々な要因が考えられますので、調査をして明らかとしなければいけません。
有珠湾のコメツキガニについて、卵からふ化した幼生が、海流に乗って南から流れて来て有珠湾に生息しているのか、有珠湾で産卵して生息しているか気になっていたところですが、先日の調査では、卵を抱卵した個体を見つけました。
本州では、約2,000個もの卵を抱卵しているそうですので、北海道でどれほどの数を抱卵しているかについては、これから調べなければいけません。北海道に生息するコメツキガニの生態が少しずつ明らかになってきました。
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