有珠湾において、暖流の海に生息するコメツキガニについて調査しており、今回で有珠湾の成果について3回目の報告となります。
「アリアケモドキ」は、963年に有珠湾で確認の報告がされているカニの一種で、それ以来、報告が無く、幻のカニとされていました。本種は、干潟の塩分が少ない場所に生息しており、生息が報告されているほとんどの地域において、絶滅危惧種に相当するランクに位置付けられています。コメツキガニの調査中に、変わったカニの一種を見つけ、室内で観察して図鑑で調べると「アリアケモドキ」であることが判明しました。
本種の最大の特徴は、お腹部分に赤褐色の斑点があることですが、写真からもその斑点が確認できます。有珠湾においても、例外無く保護すべき生物の一種であることから、コメツキガニと同様に、データを収集し、環境省のレッドリストに載せることが出来るように情報収集を進めています。
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