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海洋短波レーダ蘭越局から得られるデータについて

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北海道蘭越町

蘭越局は昨年の12月に、無線局の免許を取得し本格的に稼働しています。得られたデータを解析すると、若干の調整は必要ですが、総合出力100wの電波を沿岸から沖合60kmの範囲に照射して、約1/10億ほどになって反射して戻ってきた電波を回収・増幅して解析しています。蘭越局では、数学の法則のうち「サンプリング定理」に基づいて、少ないデータ量から波長の再現を行っています。データの回収率は図1の丸点で示しており、回収率が高ければ赤色、低ければ黒色となっています。図2は、沖から基地局に向かってくる一次元の流れを二次元の流れに変換した図です。沖合の両端のレーダでは、尻別川に向かう流れを捉えています。これらの情報は、海難事故・油流出事故・魚類の分布予測・漁場への最適ルート・気候変動による海流変化の観測や予測の基礎基礎データとして利用できます。尻別川はサケ科魚類が遡上するため、遡上との関係も明らかになるかもしれません。リアルタイムデータは、近日WEB公開する予定でいます。

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