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牛乳や乳製品の価格ってどうやって決まるの? ~生乳の需給構造と乳価のしくみ~

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北海道訓子府町

広報8月号の「牛乳・乳製品の消費拡大を」、広報9月号の「牛乳・乳製品プラスワン運動にご協力を」に続き、今月号では生乳の需給構造をテーマにお知らせします。
生乳は毎日生産され、腐敗しやすく貯蔵性がないことから、需要に応じ「飲用」と「加工」の仕向け量を調整すること(需給調整)が不可欠です。飲用向け生乳(都府県中心)は、輸入品と競合しないことから乳価が高く、需要に応じた生産による需給安定が大切です。
一方、加工向け生乳(北海道中心)は保存ができる乳製品となるため、「生乳の需給調整の役割」を担っていますが、輸入品と競合することから、乳価は飲用向けより安くなっています。なお、国産品との競合について、無秩序な輸入が国内需給に悪影響を及ぼすことのないよう、国家貿易によりその種類・量・時期などが調節されています。
また、乳価が安い加工向け生乳に対しては、国が交付対象数量を設け補給金などを交付することで、生乳需給全体の安定を図り、全国の酪農家の経営安定を図っています。
上記の説明で「北海道は乳価の安い加工向け生乳を主に生産しているため、経営的に厳しいのではないか」と疑問に思う方もいると思います。それを調整する1つの手法が「プール乳価」と呼ばれるもので、農協が乳業メーカーに販売した際の乳価が用途などによって異なっていたとしても、農協が酪農家に支払う際は異なる乳価を平均化して支払う仕組みが取られています。
今年に入り、飲用・加工向けの乳価が相次いで引き上げられ、牛乳・乳製品の価格も上がりましたが、依然として飼料価格などの高騰が続いており、酪農家は厳しい経営状況にあります。町民の皆さんには、牛乳や乳製品のより一層の消費拡大にご協力をお願いします。

◆災害時にも役立つ、スキムミルクを使った料理のレシピを公開中
9月は防災月間でしたが、東日本大震災や胆振東部地震では電気やガス、水道も止まり、わずかな食べ物を分け合う避難所も多かったようです。
常温で約1年間保存でき、軽くてタンパク質やカルシウムなどの栄養が豊富な「スキムミルク」は保存食としてお薦めです。防災リュックに「スキムミルク」を入れて、非常食としてご活用ください。牛乳や乳製品を購入することで、酪農家の応援にもつながります。
スキムミルクを使ったレシピ掲載Webページは本紙記載のQRからご覧ください。
本紙に「スキムミルクで健康生活」ホームページのQRコードの記載があります

問合せ:農林商工課農政係
【電話】47-2116(役場2階 窓口13番)

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