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自治体の皆さまへ

牛乳・乳製品の消費拡大を

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北海道訓子府町

◆「酪農危機」 ~今、酪農業で起きていることは~
毎日の食卓を豊かにしてくれる牛乳や乳製品。本町にはその原料の生乳を生産する酪農家が35戸ありますが、近年、経営存続の危機に立たされています。
その要因として、コロナ禍で学校の休校や外食機会の減少により牛乳・乳製品の消費が大きく低迷し、消費が少なくなったことでこの期間、長期間保存できる脱脂粉乳やバターに加工し、生乳廃棄を回避してきました。
しかし、脱脂粉乳の在庫は過去最高水準の在庫量となり、これ以上増えると乳業メーカーが生乳を引き受けられない状況に陥る可能性も考えられ、乳価値上げを受けての牛乳・乳製品の値上げに伴う消費減少もあり、その状況はあまり改善していません。
最も打撃となっているのは、エサ代の高騰です。牛に与えるエサの大半が輸入に依存しており、ロシアによるウクライナ侵攻で濃厚飼料の価格が急騰し、一昨年と比べて1t当たりの価格が1.5倍以上に上昇しました。また、トウモロコシなどの価格も上がり、さらに円安が追い打ちをかけ、エサ代の高騰が続いている状況です。
酪農家が飼っている乳を搾るための牛は、白と黒の斑紋のホルスタイン種が一般的ですが、当然メス牛しか乳を搾ることはできません。一方、オスとして生まれた子牛や肉用牛との掛け合わせで生まれた交雑種の子牛は、肉用として畜産農家などに販売されており、酪農家にとって大切な収入源となっていますが、エサ代の高騰などによる畜産農家の買い控えがあり、昨年5月以降、肉用子牛の価格下落傾向が続いていることで、酪農家の経営は一層厳しさを増しています。
関係者一丸となってこの在庫削減に取り組んでいますが、生乳生産量と需要(牛乳・乳製品の消費量)との関係は、長年の農政の課題であり、在庫が一時的に減少しても、また増えるばかりで根本的な解決には至っていません。

◆いつもより少しだけ多く、「乳製品」を ~皆さんの応援が必要です~
乳牛は毎日、乳を搾らないと病気になったり、体調を崩してしまいます。酪農家は毎日、牛の世話をして、生乳を搾り続けています。
夏休み期間は学校給食による消費量が減少しますが、酪農家は飼っている牛の乳を搾る量を変えることはできず、生乳廃棄のリスクを抱える心配な時期となります。
牛乳・乳製品の価格は上昇していますが、これからもおいしい牛乳を飲み続けるために、牛乳・乳製品を消費することがとても大切です。
私たちが日々の買い物の際に、積極的に牛乳やヨーグルトを普段より1本多く購入することや、乳製品を使ったお菓子作りなどで、生クリームやチーズ・バターをたくさん使って、毎日がんばっている町内の酪農家を応援しましょう。

問合せ:農林商工課農政係
【電話】47-2116 (役場2階 窓口13番)

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