◆データから見る訓子府町(4)
◇肥満が脳の変調を引き起こす!?
訓子府町の特定健診受診者の傾向として、肥満に該当する方の割合が道や国の平均と比較して高くなっています。(腹囲メタボ該当者…男性85cm以上、女性90cm以上で内臓脂肪の蓄積のリスクがある方)
「食欲が抑えられない」「お腹いっぱいになる感覚がない」「食べることがやめられない」など、自分の意志が弱いせいだと思っていませんか。
食事をしたとき、通常は私たちの体内にある脂肪細胞から脳へ、レプチンというホルモンが満腹感を知らせてくれます。
しかし、肥満によって脂肪細胞が増えて大きくなると、レプチンが間違った信号を出すようになり、必要量を食べても満腹感を感じない脳へと変調してしまいます。
このように自分の意思とは関係なく、食欲が抑えられなくなることで肥満への悪循環を生んでしまいます。脳の変調の原因は、肥満以外にも、スナック菓子の油脂やカップ麺、ジュースやアイスクリームなどの糖分や塩分、脂肪分を多く含む食品を習慣的に食べることがあげられます。
近年は「短鎖脂肪酸」という物質が、脳の変調を修正して食欲を抑える働きがあることが分かってきており、その原料となるのは野菜や海藻、きのこ類に含まれる食物繊維です。できるだけ毎日、サラダや汁物などから積極的に摂取することをおすすめします。
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