とよころ新聞 2023年6月

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豊頃新聞は、豊頃町へ移住した「地域おこし協力隊」の高橋家の些細な出来事や感動を届けるコーナーです。

■長男お宝発見か!?
4月25日(火)高橋優羽君(9)は帰宅するなり興奮を抑えられず両親に伝えた。「宝石を見つけたよ!十勝石って言うんだ。帰りにバス停で拾ったんだ。僕が一番大きいのを見つけたんだよ」大切に握りしめてきたのか、手のひらには石の跡がついている。見慣れない黒光りの石に、騒然とする高橋家。「すごい優羽君!天才や」と感情表現の豊かな長女は歓声を上げた。この日以来、長女も十勝石の収集に熱を上げ、十勝石が日ごとに増えていき、髙橋家の収納スペースを圧迫している。
※十勝石(とかちいし)
マグマの一部が急速に冷えてできた火山岩。黒曜石の一種で黒い光沢と刃のような鋭さが特徴。北海道では十勝・白滝・置戸・赤井川が四大産地。

■野菜苦手の娘も山菜に舌鼓
5月3日(水)午前中、役場のEさん、Mさんの案内で、父・長男・長女が人生で初めての山菜採りに出かけた。長女と長男はE先生、M先生に師事し、採取方法を教わった。袋いっぱいの行者ニンニクとコゴミを収穫し帰宅。得意げな顔で本日の戦果を、母に報告した。山菜はその日のうちに、醤油漬けと天ぷらに調理された。初めての春の幸に野菜の苦手な娘たちもおいしい!を連発。初めての美味に下処理の疲れも吹き飛んだようだった。

■農家を狙った連続窃盗犯また逃走
5月7日(日)、幌岡の畑で、タンチョウヅルのつがいが作物をついばむ事件が起きた。現行犯を確認した高橋家一行は、犯人グループとの距離をゆっくりと縮めていった。想像以上の大きな姿に、躊躇する一同。父が犯行現場の写真を撮影し、証拠を確保!しかし、束の間、沈黙に耐えかねた次女が叫んだ。「ツルってこんなに大きいの…!」驚いた2匹は、素早く現場を後にした。

■カスタードとチョコの二大派閥へ
髙橋家では、朝日堂の推しメニューは、父・母・長男の“カスタード党”と長女・次女の“チョコ党”に集約された。

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企画・取材・執筆撮影・デザインイラスト/髙橋強