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議会だよりー1ー

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北海道豊頃町

とよころ議会だよりNo.120
2024年11月 北海道中川郡豊頃町議会発行
議会広報特別委員会編集

■9月定例会
◇定例会あらまし
令和6年第3回定例会は、9月10日から開会されました。
1日目は、補正予算など8件の議案審議を行い、いずれも原案どおり可決しました。
12日:2日目は、令和5年度一般会計及び6特別会計の決算認定を行いました。
19日:最終日は3名が一般質問を行いました。また、意見書1件についても原案どおり可決しました。

■9月定例会 一般質問
一般質問は議員3名が登壇
◆後藤孝夫(ごとうたかお)議員
◇受託収賄事件について問う
再発防止に向けた今後の展開は
Q:相談体制や通報制度の整備は
A:組織全体で意識共有し整備する

長い歳月とお金をかけ育ててきた町の財産ともいえる職員をこのような事件で失うのは悔しい限りです。
二度とこのようなことが起きないよう職員の倫理について質問します。

Q:平成5年にも役場職員が収賄容疑で逮捕されました。
前回の事件から今回の事件が起きるまでの31年間、職員のコンプライアンスの意識づけはどのように行っていましたか。
A:按田町長
まずは町議会、町民のみなさんの信頼を失う事態を招いたことを深くお詫び申し上げます。
31年前の事件を知る職員も今では少なくなりました。
私が町長に就任してからは、令和元年度に管理職を対象に、令和3年度に全職員を対象に、コンプライアンス研修を実施しました。
今回の事件を受け、この程度では職員の意識づけに足りなかったと思っており、事件の再発防止のため、コンプライアンスマニュアルを策定し、内容説明会と顧問弁護士による研修会を実施しました。
また、入札や指名に関する事務の適正化にも現在取り組んでいます。

Q:様々な対策を考えていると伺いましたが、人間関係のしがらみや馴れ合い、誘惑を職員個人の意識だけで断ち切るのは難しいと思います。
人間の弱さを理解した上で、職員の相談体制や情報通報の仕組みを整備することについて、どのように考えていますか。
A:按田町長
職員にはもっと地域と関わってほしいと願っておりますが、職員としての立場で地域と関わりを持つことに悩む職員も出てくると思います。
相談しやすい環境を組織全体でつくります。

Q:刑が確定した場合、当該職員にはどのような処分が科されますか。
A:按田町長
禁錮刑以上の刑により有罪が確定した場合、地方公務員法に基づき失職します。
法律に基づき厳正に対処しますが、当該職員が30年町のために働いたことも事実でありますから、残念でならない気持ちです。

Q:組織のトップとしての監督責任があると思いますが、町長は自らにペナルティを科しますか。
A:按田町長
当該職員の刑が確定次第、私自身の処分について改めて議会に提案します。

※9月20日の判決公判で有罪判決が言い渡され、この14日後に判決が確定しました。
その後、第3回臨時会で町長、副町長の給与を減額する豊頃町特別職の職員の給与に関する特別措置条例が提案され可決しました。

◆岩井明(いわいあきら)議員
Q:自衛隊への町民の名簿提供の対応は
A:法に基づき対応
本人の意思で提供しない仕組みも検討

Q:自衛隊が採用活動で使用する名簿を町はどのように提供しているのですか。
A:按田町長
自衛官等募集事務については、自衛隊法で市町村の法定受託事務と定められています。
また、自衛隊法施行令では、防衛大臣は自衛官等の募集に関し必要と認められるときは都道府県知事又は市町村長に対し、必要な報告又は資料の提出を求めることができると規定されています。
本町では、自衛隊法施行令により自衛隊帯広地方協力本部からの依頼を受けて個人情報をデータで提供しています。
提供する個人情報は、氏名、住所、生年月日、性別の基本4情報です。
なお、自衛隊法施行令の規定に該当しない住民基本台帳の閲覧による情報提供をした場合には、閲覧状況を広報紙等で公表しています。

Q:個人情報を提供されたくない町民の権利を保障する仕組みが必要だと思いますが、どのように考えていますか。
道内でもいくつかの市町村で、広報紙等でお知らせをして、希望しない方について申し出を受けている事例があるようです。

A:按田町長
個人情報の提供に関しては、これまでも法律に基づき適正に行っています。
ただし、個人情報の提供を希望されない方もいると思います。
岩井議員からお話のあった他市町村の事例を参考にしながら検討したいと思います。

◆大崎英樹(おおさきひでき)議員
Q:ゼロカーボンシティ宣言後の進捗状況は
A:初年度は再生可能エネルギー導入支援や啓発事業などを実施

Q:今年の3月に、ゼロカーボンシティ宣言をしましたが、現在の進捗はいかがですか。
A:按田町長
令和6年3月に「地球温暖化対策地域推進計画」を策定しました。これは、町民のみなさん、事業者、町が一体となって、温室効果ガス削減に取り組む計画です。また、2050年二酸化炭素排出実質ゼロを目指す「ゼロカーボンシティ宣言」を合わせて表明したところです。
今年度は、計画の初期段階として、町民の皆さんと事業者に脱炭素とは何かを知っていただくために、カーボンニュートラルセミナーを開催しました。気象問題についての講演や太陽光発電や電気自動車の展示を行いました。
また、今年度から、再生可能エネルギー導入支援のため、ゼロカーボン推進加速化事業補助金制度を設けています。
更に、公共施設への太陽光発電システムの設置及びLED照明の改修などを実施しています。

Q:2050年までに二酸化炭素排出実質ゼロを目指していることを町民のみなさんにもっと周知したほうがよいと思いませんか。
A:按田町長
啓発活動は必要だと思います。大崎議員の提案も踏まえて検討していきます。

◆一般質問とは…
議員が町長をはじめとする執行機関に対し、事務の執行状況や将来の方針などについて質問したり、報告、説明を求めたりすることです。
内容は町政全般にわたり、執行機関に町民の声を届ける大切な機会です。

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