豊頃町、新発見
がんばるぞ、地域おこし協力隊
豊頃新聞は、豊頃町へ移住した「地域おこし協力隊」の高橋家の些細な出来事や感動を届けるコーナーです
■妻、右手腕負傷
大会を撮影し、動画編集を一気に行った妻が右手腕を負傷。感謝。
■1月20日、町営スケートリンクで第48回豊頃町民スケート大会が開催された。11月22日に浦幌町営リンクで浦幌少年団と一緒に練習を始めてから2ヶ月。仕事とスケート、勉強とスケートをギリギリのバランスで過ごした成果を見せる時が来た。スケートの研磨は、長男は日下貴弘さんにお願いし、長女・次女・父のスケートは父が研いだ。当日はマイナス17度の冷え込みにたじろいだ髙橋家だが、会場でみんなと会うと、子供たちの気分は上々。朝から造成委員の方々が整備してくれたリンクは美しく仕上がっていた。しかし、こんな幸せなシーンの中に、ある選手がいないことが少年団に小さな影を落としていた。少年団団長の横尾真央さんが前日深夜に体調を悪化させ、会場に来るものの無念の棄権を選択。前日の練習は元気いっぱいだったし、準備体操やリンクでいつも一生懸命な背中で団員を引っ張っている真央さん。ランニングで遅れてしまう長女や次女と並走してくれたりする優しい真央さんのことが、日奈と万奈は大好き。今回は残念だったけど、来年の町民大会では、一緒に激走できるのを楽しみにしている。
長女の日奈は250mと500mに登場。スタートの整列時に転倒したが、2人の同級生とにこやかにスタートした。明石の保育園ではかけっこや跳び箱などが上手にできないせいかスポーツに苦手意識がある日奈。そんな日奈がちゃんと完走した。「しんどかったけど、楽しかった!」と達成感いっぱいに話した。(体育の授業で滑れるのが嬉しい日奈は、サングラスをかけて一丁前感を出している)。一方、負けず嫌いの次女の万奈は250mに登場。年中ながら少年団の練習に参加して、必死についてきた。スタート時の表情は日奈と対照的で真剣そのもの。独走する東條紗來ちゃんを追いかけての2位。よほど頑張ったのか「ちゅかれた(疲れた)」と笑顔で話した。長男の優羽は500mと1000mに挑んだ。10歳でスピードスケートを始めた長男の優羽は、兄弟の中で一番ハンデがあるかもしれない。なんでもそつなくこなすが、そこまで熱くなれない優羽は、スケートには夢中になった。「速く滑れるのが楽しい」と語る優羽。夜は、日奈と万奈と共にユーチューブでメダリストの滑走を見てイメージを膨らませてきた。500mのコーナーで転倒してしまったが、諦めずに完走したことは、彼の人生で大きな財産になるはず。なんてったって、勝つことより諦めないことの方が、ずっと難しいのだから。一般男子の部では、父の強が登場。大学時代だけ取り組んだアイスホッケー経験はあるが、スピードスケートには初挑戦。豊頃のレジェンド山本雅樹さんに、乾坤一擲の勝負をかけるために、100mに照準を合わせてきた。当日は飛び入りの川口知紘さんも加わり3人で滑走。全力を尽くすも第3位。豊頃のスケーティング技術の壁を思い知った。表彰式のみんなの笑顔は最高!大会運営スタッフの皆さん、家族や観戦者の応援は力になりました。スケート初心者の髙橋家が頑張れたのは、少年団の東條コーチ、団員の皆さん、浦幌少年団の背戸田・山田・小野寺コーチ、わざわざ教えにきてくれた松崎樹さん、川口知紘さん、川口愛莉さん、そして立派なリンクを整備してくれた造成委員の方々、本当にたくさんの方々のおかげです。残り僅かのスケートシーズン。髙橋家は完全燃焼するつもりだ。
・町民スケート大会全選手の滑走動画、YouTubeで公開中
2024年2月
企画・取材・執筆撮影・デザインイラスト/髙橋強
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