■総務文教常任委員会レポート
総務文教常任委員会(大谷友則委員長)は、10月18日、旧グループホームの利活用について、担当課からの説明聴取及び現地調査を行いました。
1 調査の経過と結果
令和3年12月15日に町が丸信産業株式会社から寄附等を受けた旧グループホームの利活用の状況等について調査を実施した。
(1)施設の概要について
当該施設は平成21年2月に地域密着型の認知症グループホームとしてオープンし、本町の介護福祉施設の向上に尽力されていたが、諸般の事情により令和元年度をもって事業が廃止され、その後、令和3年12月に寄附等により施設が町に引き継がれている。
施設の延べ面積は361.26平方メートルで個室が9部屋、その他に厨房、食堂、浴室、洗濯室及びトイレなどがあり多目的に使用できる施設となっている。
(2)施設整備について
8月1日から施設を「多目的施設」として利活用の検証を実施するに当たり施設整備費として216万7,475円を支出して施設南側外構修繕、施設内個室カーペット張り修繕、施設内清掃及び冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、電子レンジ、掃除機、テレビ、食器棚、テーブルなどの備品購入等を実施している。
(3)施設利用の周知について
町のホームページ、広報及びLINEを利用し施設のプレオープンを周知し利用者を募っており9団体延べ124人が54日間施設を利用する応募があった。
(4)施設の利用状況について
調査時点までの利用状況は、7団体延べ109人が43日間施設を利用しており、道内外からの高校生による運動部の遠征合宿、自衛隊の中隊錬成訓練、農作業参加者及び町内イベント参加者の宿泊などに利用されていた。
また、今後の予定としては、本州からの視察団の受入や画家の展示会など2団体延べ15人が11日間の利用を予定しており、来年の3月末まで随時利用の受付を実施している。
(5)施設の利活用の検証について
利活用の実証期間の施設利用については無料としていることから、利用者から施設の充実に役立てるためのアンケート調査を実施している。
調査時点でのアンケートの集計結果については、次のとおりとなっている。
[1]合宿・研修先等を選ぶポイントについての問いに対しては、「施設の利便性や快適性」と回答された方が最も多く、次いで「施設の利用料金」「地域の受入体制」と回答している方が多かった。
[2]施設の満足度については、「大変満足」「満足」と答えた方が約9割で残りの約1割は「普通」と答えており、「不満」「大変不満」と答えた方は無かった。また、満足と答えた方の理由では「施設がきれい」「スタッフが丁寧に説明してくれた」などの意見があった。
[3]施設をまた利用したいかとの問いに対しては、回答者全員がまた利用したいと回答されているが、中には「使用料金しだい」と答えている方もいる。
[4]施設を利用する場合の妥当な利用料の問いに対しては、一人一泊2,000円又は3,000円と答えた方がそれぞれに4割ずつあり、その他として貸し切りによる団体料金の設定があると良いとの意見もあった。
[5]施設の利用について、合宿以外での利用で考えられることはあるかとの問いに対しては、「サイクリングツアーやツーリングでの利用」「研修施設」及び「地域との交流施設」などの意見が出されていた。
[6]その他、施設に対する意見として、「利用人数が多いときにシャワーが足りない」「合宿利用ではテーブル、椅子が少ない」「リビングが暗い」「駐車場が暗すぎて危ない」「エアコン、ごみ箱、時計が各部屋にあると良い」など参考となる意見が多数出されていた。
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