以上のアンケート結果などによる検証により、今後の施設の方向性としては、行政財産として目的及び使用料を設定した「(仮称)豊頃町多目的施設設置条例」を制定し「団体宿泊の受入」「展示会、教室の開催」「姉妹都市親善使節団の受入」「小学生の通学合宿の実施」又は「教育連携大学の拠点」などに利用し、施設の管理を有限会社十勝ロイヤルホテルや一般社団法人ココロコなど町内の宿泊施設を営む事業者に委託することも検討している。また、地域おこし協力隊を様々な業種で増加させ、将来的に町内での起業を目指す拠点施設とする案も検討されている。
その他として、施設を行政財産としないで普通財産としておき、有限会社十勝ロイヤルホテルや一般社団法人ココロコなど施設の利活用を希望する方に貸し付けるなどの検討も行っている。
(6)施設の供用開始について
施設の供用開始時期については、令和6年4月1日を予定しているが、施設の管理方法、使用料の料金設定及び施設整備については、現在においてはまだ検討中であった。
2 まとめ
本調査では、令和5年度に実施している旧グループホームの利活用についての実証事業の進捗状況及びその結果について現地視察を含め調査を実施した。
実証事業においては、無償貸付での利用であったため、ある程度の利用が見込めたところであるが、本格的な利用に向けては更に検討が必要であることが確認できた。
また、本町においては宿泊を伴う施設が「ココロコテラス」「農業農村サポート研修施設」の他に「十勝ロイヤルホテル」「エレゾエスプリ」及び「チョップスティックフライデイズ」があるが、それらとの連携についての検証もさせていない状況であった。
今後においては、施設を多目的に利用するのか、それとも施設利用の目的を絞って利用するのかを早急に決め、必要であれば目的に合った施設の整備を実施し、より効果的な施設利用を目指すことが必要ではないかとの意見や、実証事業の結果、施設の将来的な利用目的が定まらないのであれば、施設を解体し町全体の施設整備計画の中で敷地の利用を検討しても良いのではないかとの意見も出された。
なお、施設の利用方法によっては、現在町内にある他の宿泊施設との競合も懸念されることから、そうならないような対策も検討することが必要との意見が出された。
また、旧グループホームの利活用に当たっては、その殆どを町外からの利用者を見込んだものとなっていることから、施設の利用についての情報を地域住民に周知し理解を得ることが最も必要であり、地域に根差した施設としてその役割を十分に発揮することで地域の活性化が図れるのではないかとの意見も出された。
■議会日誌
〔12月〕
4日 議会運営委員会
7日
・第4回定例会(1日目)(補正予算、条例改正ほか)
・議員全員協議会
・総務文教常任委員会
・産業厚生常任委員会
12日
・第4回定例会(2日目)(一般質問、選挙ほか)
・議会広報特別委員会
〔1月〕
9日 議会広報特別委員会
◇今後の予定
〔2月〕
6日
・令和6年第1回臨時会
・産業厚生常任委員会所管事務調査
・総務文教常任委員会所管事務調査
22日 議員全員協議会
26日 一部事務組合議会定例会〜帯広市
〔3月〕
1日 議会運営委員会
6日
・令和6年第1回定例会(1日目)(補正予算、条例改正ほか)
・総務文教常任委員会
・産業厚生常任委員会
12日 令和6年第1回定例会(2日目)(当初予算ほか)
14日
・令和6年第1回定例会(3日目)(一般質問ほか)
・議会広報特別委員会
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