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あしょろ自然誌 Vol.48

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北海道足寄町

◆ラワンブキ
みなさんご存じの煮物にしても肉詰めにしても柔らかく美味しいラワンブキ。
分類上はアキタブキ(キク科)に属しますが、螺湾川沿いのものが特に大きく生育することから(高さ2~3m、茎の直径10cm)ラワンブキと呼ばれ、2001年には「次世代に引継ぎたい北海道ならではの宝物」である北海道遺産に選定されました。また「ラワンぶき」はJAあしょろの登録商標ともなり、町の資源として保護されています。
ラワンブキがここまで大きくなる理由はよく分かっていませんでしたが、九州大学演習林と足寄動物化石博物館の共同研究で、雌阿寒岳のふもとから流れる螺湾川の水が、窒素、リン、カリウム、マグネシウム、カルシウムといった植物の成長に必要な栄養分を他の河川より約10倍程度多く含み、それらが下流の川沿いの土壌に入り込んでいることが要因の一つとして明らかになりました。
ミネラルが豊富で食物繊維も多く含まれるラワンブキ、春が待ち遠しいです。

詳細:九州大学北海道演習林(井上幸子・田代直明)
【電話】25-2608

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