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11月は「いい看取り・看取られの日」「人生会議の日」です

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北海道足寄町

厚生労働省は、11月30日(いい看取り・看取られ)を「人生会議の日」とし、人生の最終段階における医療・ケアについて考える日と定めています。
また、2018年にアドバンス・ケア・プランニングの愛称を「人生会議」としました。それから6年が経過し「人生会議」という言葉を耳にすることが多くなってきています。

■人生会議(ACP)とは?
誰もが、いつでも、命にかかわる大きなけがや病気をする可能性があり、命の危機が迫った状態になると、約70%の人が医療やケアなどを自分で決めたり、望みを人に伝えたりできなくなるといわれています。
いつ来るか分からない『そのとき』が来る前に『そのとき』に自らが望む医療やケア(介護)を受けるために、大切にしていることや望んでいることを今から考え、あなたの周りにいる信頼できる人たちと話し合い、共有しておくことを「人生会議(ACP)」と言います。

■これからの人生をよりよいものとするために「人生会議」を始めてみませんか?
「人生会議」は意思決定までの過程が重要であるとされ、意思決定だけが目的ではないといわれています。
「住み慣れたわが家や地域で最後まで安心して暮らしたい」「病気や介護が必要な状態になっても、できる限り在宅で、自分らしい生活を送りたい」「もしものときは、このような医療を受けたい」などと願う気持ちを話し合い共有することが重要です。
「人生会議」を重ねることは、あなたが自分の気持ちを話せなくなった『そのとき』に、心の声を伝えるかけがえのないものになり、あなたの大切な人の心の負担を軽くすることでしょう。

■話し合いの仕方
一度の話し合いで決定する必要はありません。考え方や状況が変わることもあります。時間をかけて繰り返し話し合うことが大切です。まずは気持ちを知ることから。そして素直な気持ちで話すところから始めてみましょう!

■話し合う前に、考えてみましょう
・あなたの大切にしていることは何ですか?
・あなたは、人生の最期をどこで過ごしたいですか?
・あなたは、人生の最期に誰と会っておきたいですか?
・あなたは、人生の最期にどこへ出掛けたいですか?
・あなたは、人生の最期にどんな音楽を聴きながら過ごしたいですか?
・あなたは、人生の最期に誰に見守られて過ごしたいですか?
・あなたは、延命治療を希望しますか?それとも希望しませんか?

■信頼できる家族や周囲の人に、あなたの思いを伝えてみましょう
もしものときが、いつ訪れるかは誰にも分かりません。普段から家族や信頼できる人に希望や思いを伝えておきましょう。
信頼できる人に「これからの人生の時間で何が大切だと思うのか」「どうしたら自分らしく最期まで生きることができるのか」を考えてもらうためにも、人生を共に振り返ることが大変重要です。

■意思の揺れ動きに寄り添う対話支援
国立社会保障・人口問題研究所の「日本の将来推計人口(令和5年推計)」によると、団塊の世代が後期高齢者世代となる2025年以降、2040年に死亡数がピークを迎えることから看取りの必要性は高まります。
今後、さらに医療・ケアが必要となり、看取りの需要が増加する中、心理的安全が保たれ、信頼できる人たちと、これからの人生の重要な選択をするための対話が重要な役割を果たします。
人生の最終段階における医療・ケアについては、医療従事者から適切な情報提供と説明がなされた上で、本人による意思決定を基本として、本人と医療・ケアチームが十分な話し合いを行い方針決定の支援を行います。
厚生労働省では、人生の最終段階を迎えた本人や家族等と医療・ケアチームが、最善の医療・ケアを作り上げるための合意形成のプロセスとして「人生の最終段階における医療・ケアの決定プロセスに関するガイドライン」が策定されています。

詳細:役場福祉課地域包括支援センター
【電話】25-9200

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