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自治体の皆さまへ

まちの健康だより からだげんき

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北海道足寄町

■ヒートショックにご注意!
◆ヒートショックとは
血管は寒いと縮まり、暖かいと広がります。暖かい室内から、寒い部屋や屋外に移動すると温度変化により血管が急激に収縮や拡張をするので血圧が大きく変動します。そのことで体が受ける影響のことをヒートショックと言います。
血圧の急な変動によって心臓や血管に大きな負担が掛かり、失神や不整脈、脳出血や脳梗塞を起こし急死に至る場合もあります。
東京都健康長寿医療センター研究所が2011年に行った調査によると、入浴中に亡くなった人は1年間で約1万7千人と推定され、その数は交通事故の死亡者の3倍以上となっています。
ヒートショック関連と思われる死亡事故は、毎年冬の気温の下がる1月、2月に多く起こっています。特に高齢者は、血圧の変化が生じやすく、体温を維持する機能も低下するためヒートショックを起こしやすいといわれています。
しかし高齢者に限らず糖尿病や高血圧といった生活習慣病のある方も注意が必要です。例えば長期に糖尿病を患っていると自律神経に障害が生じることで血圧が不安定になりやすいです。
浴槽から出ようと立ち上がった際に血圧が急激に下がり、急な血圧低下から意識を失い倒れてしまうことで、お風呂の湯を飲み込んで溺死してしまう場合もあります。糖尿病以外にも高血圧や脂質異常症のある方では動脈硬化が進んでいると考えられ、さらに血圧が変動しやすくなっています。

◆ヒートショックを予防するには
急激な血圧の変化を起こさないようにいくつかのポイントがあります。
・朝刊を取りに行く、ゴミ出しをするなど短い時間であっても外に出るときは上着を着るようにしましょう。
・お風呂に入る前に脱衣所を十分に暖めておきましょう。寒い脱衣所で服を脱ぐだけでも血圧は上がります。浴室が寒い場合はシャワーを活用して湯船にお湯を貯めることや浴槽の蓋を開けておくと湯気で浴室内を温めることができます。
・可能な方は家族が在宅時や冷え込まない日中に入浴するようにしましょう。
・食後1時間以内や飲酒したときは血圧が下がる傾向があるので食事をした直後の入浴は避けましょう。飲酒をするなら入浴後をお勧めします。
・湯船の温度は41℃以下のぬるめのお湯で、入浴時間は10分程度が望ましいです。熱めの温度だと室温との差が大きくヒートショックを招きやすくなります。
・トイレが寒い場合は、小型ヒーターを使い室内を暖かくしておきましょう。トイレはいきむことで血圧も上がり、血圧の変動が大きくなる場所です。

◆サウナでもヒートショックに注意
サウナブームで多くの方がサウナを楽しんでいると思います。サウナ室では血管が拡張して血圧が下がります。その後の水風呂は強烈な寒冷刺激で血圧が急上昇しヒートショックが起きやすいです。
サウナ後に急に水風呂に入るのではなく、冷た過ぎない水シャワーやかけ水で徐々に体を慣らしていくなど安全な方法で楽しみましょう。
高血圧や糖尿病、心臓病のある方はかかりつけ医に相談してからサウナに行くことをお勧めします。

詳細:役場福祉課保健推進担当
【電話】25-2571

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