■安全安心な暮らしを守るために ~危険な冬の製品事故の巻~
髙安ユミ子消費生活相談員
私たちが安全で安心な暮らしを維持していくためには、製品事故などに気を付ける必要があります。事故は誰にでも起こり得るもので、製品に問題がある場合を除き、自らの不注意で事故を引き起こさないよう正しく製品を扱うことが重要です。
万が一、事故に遭ってしまった場合に備えて、日頃から対処方法を知っておくことも大切です。今回は、年末に向けて特に気を付けることをお知らせします。
◆事故事例(1) カセットこんろ
・カセットこんろの五徳を収納(裏返し)したまま使用し、カセットこんろとフライパンが接触した状態で加熱され、カセットこんろ全体が過熱してカセットボンベが破裂した。
・ガスこんろのグリル排気口にカセットこんろを置いたままグリルを使用したことで、カセットボンベの過熱により爆発した。
◇事故防止のために
・ガス器具を使うときは換気を行う。
・鍋料理の際にカセットボンベを使うときはボンベを正しく装着する。
・カセットこんろの規格に適合したボンベを使用する。
・カセットボンベを熱源の近くに置かない。
◆事故事例(2) 湯たんぽ・電気あんか
・金属製の湯たんぽに水を入れてふたを閉め、直接ガスこんろで加熱してしまい、破裂してやけどした。
・湯たんぽや電気あんかを足下に置いて眠ったところ、就寝中に接触して低温やけどを負った。
・電気あんかを保管する際にコードを巻いて収納していたら、付け根部分が断線して発火した。
◇事故防止のために
・金属製湯たんぽをこんろなどで直接加熱する場合は、必ず口金(キャップ)を外す。
・湯たんぽや電気あんかを使用する際は、同じ場所を長時間温めない。
・電源コードの付け根や温度コントローラーの付け根を極端に曲げて保管しない。
◇消費生活相談員の豆知識
低温やけどは、使い捨てカイロ、電気こたつ、電気カーペット、携帯電話、スマートフォン、パソコンなどでも発生します。44℃では3~4時間以上、46℃では30分~1時間、50℃では2分~3分の接触で低温やけどを起こすといわれています。特に、乳児は短時間でも低温やけどに至ることがありますので、注意しましょう。
Q:製品事故などの最新事例はどこで確認できますか?
A:国民生活センターのホームページの注目情報>;発表情報>;で事故例と動画が公表されています。またリーフレット「くらしの危険」では全国の消費生活センター、医療機関等から収集した「商品やサービス、設備などにかかわる事故情報」について分かりやすく紹介しています。
◆相談員からのアドバイス
・製品の取扱説明書はすぐに読める場所に保管しましょう。
・使用上の注意を守りましょう。
・製品から異音や異臭がした場合は、使用をいったん中止しましょう。
自分や家族、身近な人たちを暮らしの中の危険から守るために、国民生活センターの消費者トラブルなど発表情報をご活用ください。
消費者庁のリコール情報サイトや経済産業省の製品安全ガイドも併せて活用をお願いします。
詳細:
・消費生活相談所
【電話】28-0585
平日 午前10時〜午後3時30分
(南6-2 町社会福祉協議会内)
・役場住民課住民生活担当
【電話】28-3858
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