◆「終活」について考えたことはありますか
高齢期を安心して過ごすために「終活」はとても重要です。ご存じの方も多いと思いますが、「終活」とは人生の終わりに向けた準備や活動のことです。人生の最終ステージである最期を自分らしく生き抜くために「終活」を死の準備と捉えるのではなく、人生をより良く生きるための大切な活動だということを、多くの方が実感し真剣に考え始めています。
◆人生の最期を考えることは、今をより良く生きるきっかけに
「終活」とは具体的に何をすれば良いのでしょうか。そしていつから取り組めば良いのでしょうか。
まだ自分には早いと考える方もいるでしょうが、結婚や出産、退職、病気など、ライフステージや環境の変化により「終活」を意識し始めたときが、始めるタイミングといわれています。人生の最期がいつになるのかは誰にも分かりません。もちろん年齢も関係ありません。元気なうちに取り組むことは、今をより良く生きるきっかけになるでしょう。
具体的な活動としては、不用品等の整理から始まり、医療や介護の希望、財産管理、遺言書の作成、自分が望む葬儀の準備などが考えられます。そして「終活」は死後のことだけではなく、病気になったときに延命治療や介護施設への入所など、生前の希望をまとめておくことも非常に重要となります。いざというときに家族の身体的・精神的負担を軽減することができ、トラブルを防ぐことにもつながります。
◆エンディングノートの活用
「終活」の最初の一歩として、エンディングノートの活用をお勧めします。
エンディングノートは自分の過去を振り返り、現状、そして将来について記すとともに、大切な人への思いを伝えることができるノートです。人生を振り返り、充実した今後の日々のために、「終活」について考えてみませんか。
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