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生涯学習情報コーナー 智究人(ちきゅうじん) Vol.138(3)

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北海道足寄町

■池田です!頑張っています!!
◆『大盛況!足寄キッズベースボール』
毎年恒例の足寄キッズベースボールの開催時期となりました。今年も定員となる20人の申し込みをいただき開催する運びとなりました。足寄町の子どもたちを中心に、本別町や陸別町からも参加してくれています。
本スクールは、野球ごっこからさまざまな運動体験をすること、そしてスポーツ万能な子どもの育成を目的としています。立つ、走る、跳ねる、投げる、打つなど、いろいろな体験を運動スキルとして獲得し、いずれ競技に特化した際に、スポーツスキルに転嫁していくといったイメージで指導をしていきます。コツをつかむのが上手い子どもや運動神経が良いとされる子どもになれるようなカリキュラムを組んでいきます。
足寄高校の野球部の選手たちもコーチとして参加します。貴重なアウトプットの機会と捉える上、子どもたちが毎回楽しそうに野球に取り組む姿から、自身も『わくわく・キラキラ』を再確認してもらいたいと思っています。
指導に当たる際は、子どもたちに楽しいと思ってもらえるかどうかが重要と捉えています。体を動かすことで気分が良い、できなかったことができるるようになって楽しい、ふざけて楽しいのではなく一生懸命やって楽しい、そう思ってもらえるよう声掛けをしていきたいです。
スクールの無い日も家族とボール投げの練習をしたり、新聞紙で作ったボールでバッティング練習をしてみたりと、スポーツの力で家庭も明るく照らすことができればうれしいです。そして関わる全ての人の活力となり、町が明るくなればこの上ない喜びです。

■動物化石博物館情報
◆鰭脚類?
『鰭脚類』と書いてなんと読むでしょうか?
答えは『ききゃくるい』です。哺乳類の中で、暮らしの大半を水の中で過ごし、手や足が「ひれ(鰭)」の形に変化したグループです。アザラシ、アシカ、オットセイ、トド、セイウチなどの名前は聞いたことがあると思います。哺乳類の中で水中の暮らしを選んだのは、クジラ類、カイギュウ類、そしてこの鰭脚類です。彼らはそれぞれ別々の動物から進化し、独自のプロセスで水中の暮らしを選びました。クジラはカバや牛などの偶蹄類と関係が近く、カイギュウ類はゾウや、アショロアなどの束柱類と関係が近いといわれています。どちらも元々は陸に住んでいた動物です。鰭脚類はクジラともカイギュウとも異なり、イヌやクマ、イタチの仲間から進化したと考えられています。海の生活を選んだ時期も異なり、クジラやカイギュウの先祖が5千万年以上前に水に頼った暮らしを始めたのに対して、鰭脚類は「水の動物」としては2千数百万年の歴史しか持っていない『新参者』なのです。実は哺乳類には、ラッコのように暮らしのほとんどを海の上で過ごすものがいますが、ラッコはカワウソと関係が近く、ともにイタチの仲間です。初期の鰭脚類の化石にはカワウソのような姿をしていたものが発見されており、鰭脚類の先祖はカワウソやラッコのような暮らしをしていたのかもしれません。
実は博物館には十勝や道東から発掘された多くの鰭脚類の化石が収蔵されており、それらの一部は展示室でも見ることができます。特に、浦幌から発掘されたアロデスムスという1500万年前のアザラシの仲間の化石はとても保存状態が良く、2018年に新種として報告されています。博物館の常設展示室の奥で泳いでいる復元画として描かれているのが、このアロデスムス・ウライポレンシスです。
博物館では鰭脚類の展示コーナーを新しくする準備をしています。良く知っているようでそうでもないこの魅力的な動物について、皆さんにより知ってもらいたいと思っています。

詳細:博物館
【電話】25-9100

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