◆健康状態と生きがいについて
令和5年版高齢社会白書によると、「地域の活動に参加する」「散歩やスポーツをする」「趣味を持つ」等、日頃から健康について心掛けている人は、健康状態が「良い」と回答した割合が高くなっています。
また、健康状態が「良い」と回答した人ほど生きがいを感じる割合は高くなっており、健康状態と生きがいは、非常に強い相関関係が見られることが分かりました。
子育てや仕事など、日々の生活をこなすのが精いっぱいで、気が付けば何の趣味も活動もせずに老後を迎えてしまったという人も多いでしょう。いざ何かを始めようとしても、ついそのままで、家に閉じこもっていることで老化が進んでしまい、要介護状態になってしまうことも少なくありません。実際、若いときから健康について心掛け行動を始めた人は、良い健康状態を維持している割合が高くなっています。
◆高齢期には「きょういく」「きょうよう」「ちょきん」が重要
生きがいを持ちながら健康的な毎日を過ごすことは、いくつになっても理想ですよね。特に高齢期において重要といわれているのが「きょういく」「きょうよう」「ちょきん」です。言葉だけ聞くと「教育」「教養」「貯金」を思い浮かべると思いますが、この場合は「今日行く(今日行くところがある)」「今日用(今日やる用事がある)」「貯筋(筋肉を蓄える)」という意味を持ちます。
ライフスタイルが変化する高齢期だからこそ、この意識がないと日々何もなく過ぎてしまうでしょう。健康で目的のある毎日を送ることは心身が活性化され、結果生きがいとなり良い健康状態を保つことにつながります。
皆さんはいかがでしょうか。「教育」「教養」「貯金」も、充実した高齢期を迎えるためには必要になります。どちらも若いうちから意識して備えることで、心身ともに健康で充実したシニアライフを過ごしたいですね。
◆自分らしく、いきいきライフ!第16回 ~趣味を生かして広がる輪~
時間と心に余裕が生まれるシニア世代こそ、何か新しいことを始めるには最適な時ではないでしょうか。しかし、これまで興味があったけれど取り組めなかった、始めるきっかけがなかったという方も多くいると思います。そこで今回、新たな活動のきっかけづくりができればと「クラフトバンドのかご作り」を企画しました。
趣味でかご作りに取り組んでいる本庄さんから手ほどきを受け、4人の参加者とともに和気あいあいと有意義な時間を過ごしました。クラフトバンドの採寸やカット、組み立て、のり付け等、たくさんの工程を経て出来上がった作品はどれもすてきで、参加された皆さんと大きな達成感を味わうことができました。今回はかご作りに挑戦しましたが、個人の趣味や得意分野を生かしてお互いに学び合える場は、気負いがないため参加しやすく、新しいことへの一歩と、心の充足感につながるということを改めて感じました。
今後も定期的にこのような機会を企画したいと考えていますので、興味を持たれた方は気軽にご連絡ください。新しい一歩、一緒に始めてみませんか。
詳細:
・NPO法人ママサポートえぷろん 生活支援コーディネーター 山田美香
【電話】25-6000
・役場福祉課高齢者福祉担当
【電話】28-3854
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