◆パリ2024が残した足跡
日本選手のメダルラッシュに沸いたパリオリンピック・パラリンピックが幕を閉じました。今大会は、史上最も環境に優しく、気候問題に積極的に取り組んだ大会としても注目され、全世界に向けて強いメッセージが発せられました。
従来のオリンピックは、平均すると1大会当たり約350万tのCO2を排出していたのを、半分の約175万tに削減することを目標に掲げ、さまざまな取り組みがなされました。
ペットボトルの持ち込み禁止などが大きな話題となりましたが、これは、あらゆる製品について、使用中はもちろん、製造から廃棄に至るまでの全ての過程を通じて排出されるCO2をできるだけ減らすという考え方に立っています。ちなみに、自動販売機でペットボトルの水を買うと、水道水を持参したマイボトルに入れた場合と比べて約10倍のCO2を排出するといわれています。
建造物も新築することを避け、95%は既存または仮設の施設を生かしました。その他にも、徒歩や自転車、公共交通機関の利用を促し、美食の都を地元食材で盛り上げるなど多くの画期的な試みがなされ、今後の大規模イベント等のモデルとなりました。
このような取り組みに関わる一つの重要なキーワードが「カーボンフットプリント」です。直訳すると「二酸化炭素の足跡」となりますが、CO2排出量を減らすためには、まず排出量を見えるようにしようと考えられた指標です。現在、日本でも「エコリーフ」のマークとともに世界共通の方法によって算定した排出量を表示する動きが広がりつつあります。
皆さんも、買い物をする際、このマークがついている商品を探して、CO2排出量削減に取り組む企業を応援してみませんか。
▽エコリーフ環境ラベル
※QRコードは本紙P.24をご覧ください。
詳細:役場経済課商工観光・エネルギー担当
【電話】28-3863
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