本年1月に「共生社会の実現を推進するための認知症基本法」(以下「認知症基本法」)が施行され、9月を「認知症月間」、9月21日を「認知症の日」としました。これは、1994年に国際アルツハイマー病協会と世界保健機関(WHO)が共同で、9月を「世界アルツハイマー月間」、9月21日を「世界アルツハイマーデー」と定めたことに由来しています。この日を中心に各地で認知症に関する啓発活動が行われています。
町では、9月29日まで図書館ルイカにおいて認知症特別展示コーナーを設置し、認知症に関する書籍の紹介やパンフレット、ポスターなどを掲示しています。この機会に、ぜひ足をお運びください。
認知症基本法は、認知症に関する初めての法律です。第1条でその目的を「認知症の人が尊厳を保持しつつ希望を持って暮らすことができる」と掲げています。また、国民は「認知症に関する正しい知識及び認知症の人に関する正しい理解を深めるとともに、共生社会の実現に寄与するよう努める」とされています。
認知症を正しく理解することは容易なことではありませんが、認知症があってもなくても、住み慣れた地域で誰もが安心して暮らせるまちづくりを目指し、本町でも認知症の理解を深めるための取り組みを行っています。
◆認知症サポーター養成講座
町では、認知症サポーター養成講座を開催して認知症の人の応援者となる「認知症サポーター」を養成しています。
令和5年度までに延べ1865人の方が受講し、認知症の症状や認知症の方への接し方を学んでいます。近所に気になる人がいればさりげなく見守る、認知症になっても友人付き合いを続ける、認知症の人と暮らす家族の話し合い相手になる等、認知症の基本を学んだサポーターだからこそできる関わり方があります。
認知症サポーター養成講座は、各自治会、職域、学校など団体を対象に開催しています。認知症サポーター養成講座の開催をご希望の場合は、地域包括支援センターへお問い合わせください。
◆認知症サポーターステップアップ研修
認知症サポーターステップアップ研修は、養成講座の知識を土台に、実践の場で必要となる認知症に関する知識、必要に応じて手助けをするための対応スキル等を修得することが主な内容です。研修受講後には、認知症の方を支援するチームオレンジのメンバーとして活動することができます。
◆ひだまりカフェ
ひだまりカフェでは、認知症の人やその家族、介護者、認知症に関心のある人等が交流し、情報交換を行っています。また、親子サークルとの交流もしており、多世代交流の場にもなっています。
会場は南区コミュニティセンター(南5-2)で、毎月第3金曜日の午前10時~正午まで開催しています。利用料100円でどなたでもご利用できます。介護や福祉に関する情報もありますので、ぜひ一度お立ち寄りください。
◆認知症ガイドブック(認知症ケアパス)
認知症ガイドブックは、認知症の症状に応じてどのような支援やサービスが利用できるのかをまとめています。
認知症の症状が進行した場合にも、本人や家族の不安を少しでも減らせるよう「備え」として作成しました。
福祉課、医療機関、薬局、公共施設などで配布しています。またホームページにも掲載していますのでご活用ください。
詳細:役場福祉課地域包括支援センター
【電話】25-9200
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