■~地域おこし協力隊~
地域おこし協力隊とは、国が創設した制度で、都市部に住む方に人口減少や高齢化が進む過疎地域等の条件不利地域に生活の拠点を移し「地域おこし協力隊」として活動してもらうものです。
隊員として、一定期間、地域に居住し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PR等の地域おこしの支援、農林産業への従事など「地域協力活動」を行いながら、地域への定住・定着を図る取り組みです。
令和6年度、本町では9人の隊員が活動しています。
町の地域おこし協力隊として、平成27年度からこれまで計28人の隊員が着任し、活動を終えた19人のうち10人が町内に定住しています。
2月14日に、町地域おこし協力隊の活動報告交流会「きょうりょくたいサロン」がBLANK HARD CIDERWORKS(北1-2)で開催され、協力隊の隊員9人の他、町内外から関係者など約50人が参加しました。
活動報告では、隊員の小林望さんが制作した各隊員の活動紹介の動画を上映しました。動画では、各隊員の簡単な自己紹介の他、エゾシカの皮を革製品にアップリサイクルする活動やチーズ工房でのチーズ製造、図書館司書の活動、地域と高校のサポート活動、地元民芸品「どんころ熊」の製作や町の森林資源を使った木育活動、ペレット工場での木質ペレット製造、観光協会でイベントスタッフとしての活動などを簡単に紹介しました。
参加者は、日頃見ることのない協力隊の活動を目にし、興味深く見つめていました。
活動報告会の後には、協力隊OBの儀間雅真さんのチョリソーやソフトジャーキーなどのシカ肉加工品、足寄産リンゴを使ったシードルを手に交流会が行われ、隊員と参加者が楽しく会話を交わしていました。また会場では、佐藤昌実さんのシカ皮を使った革製品、菅原耕さんの「どんころ熊」の展示・販売、尾西勇哉さんによるあしょろチーズ工房の試作チーズの試食が行われ、参加者は製品を手に取り、興味深く話し掛けていました。
参加した餌取靖徳さんは「協力隊の活動を知ることができて良かった。協力隊の活動が連携して町が盛り上がってほしい。もっと協力隊の皆さんと交流できる機会を作って、町民の皆さんに興味を持ってもらえるようになってほしい」と感想を述べました。
活動紹介の動画を制作した小林さんは「会場の関係もあり映像を上手く上映できなかったが、参加者の皆さんに各隊員の活動内容を資料で発表するよりも、映像を通してうまく伝わったと思う。チーズ作りなど映像から活動を実感していただけたと思う」と話しました。
■町の地域おこし協力隊の皆さん
◯菅原耕さん(足寄町出身)3年目
令和4年4月に着任。あしょろ観光協会で道の駅の業務支援を行う他、町の民芸品だった「どんころ熊」の製作や北海道木育マイスターを取得して森林資源を活用した木育活動をしています。令和6年には合同会社tetoteを設立し、町の森林資源を活用したものづくりにも取り組んでいます。
◯神本柊さん(札幌市出身)3年目
令和4年7月に着任。あしょろ観光協会で道の駅の業務やイベントの支援活動を行っています。また協力隊の活動の他、4歳から続けているサッカーの経験を生かし、サッカー少年団の指導もしています。
◯小林望さん(千葉県出身)3年目
令和4年9月に着任。びびっどコラボレーションで移住希望者の町内見学ガイドや移住イベントに参加して移住相談を行っています。また映像関係の経験や技術を生かして、移住者の活動や地域のイベントなどの動画も制作・公開しています。
◯尾西勇哉さん(足寄町出身)3年目
令和5年2月に着任。あしょろチーズ工房でチーズ職人を目指し、佐々木一憲さん指導の下、町のふるさと納税の返礼品としても人気のチーズを製造しています。
◯井上恵子さん(高知県出身)2年目
令和5年4月に着任。足寄町図書館ルイカで図書館司書として活動しています。町内小学校の配本や高齢者等複合施設むすびれっじでの読み聞かせなども行っています。
◯佐藤昌実さん(愛知県出身)2年目
令和5年7月に着任。役場総務課でDX推進の支援をしながら、狩猟や有害鳥獣駆除等で廃棄されているエゾシカの皮を革製品に加工した特産品開発に取り組んでいます。
◯瀬川雅陽さん(苫小牧市出身)1年目
令和6年4月に着任。足寄高等学校で地域と高校の橋渡し役をしています。学校運営協議会ではコーディネーター役として、各委員と学校をつなぐ役割を担っています。
◯小澤玖里也さん(東京都出身)1年目
令和6年9月に着任。しあわせチーズ工房でチーズ職人を目指し活動中。本間幸雄さん指導の下、町のふるさと納税の返礼品としても人気のチーズを製造しています。
◯立花光仁さん(帯広市出身)1年目
令和6年12月に着任。とかちペレット協同組合(芽登)のペレット工場で木質ペレット製造技術を学んでいます。
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