2024年 令和6年 年頭にあたり

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■釧路市長　蝦名大也(えびなひろや)
明けましておめでとうございます。皆様とともに新たな年を迎えられ、謹んで新年の幕開けをお祝い申し上げます。
新型コロナウイルス感染症が5類へ移行し、さまざまな場面で社会経済活動が正常化に向かう動きが加速する一方、一昨年から続く世界的な物価高騰は恒常化の様子が見受けられるなど、常に新たな課題への対応が求められる状況が続いております。
気象面でも、昨年は、例年にない暑さが続き、8月には釧路・根室地方で初めてとなる熱中症警戒アラートが発表され、これまで空調設備の必要がなかった釧路市にも対策が必要な状況となっております。
こうした状況の中、昨年は、アジア地域で初めてとなる「アドベンチャートラベル・ワールドサミット(ATWS)2023」の開催、さらには姉妹都市締結から60周年を迎えた鳥取市・湯沢市との交流や台湾・ベトナムとの交流など、国内外から釧路にご縁をいただいた方々との交流が盛んになった1年でもありました。
特にATWSでは、日本全体の中でひがし北海道に目を向けていただき、自然景観の素晴らしさはもちろんのこと、人間が猛禽類などの野生生物の生息環境を改善する「環境治療」の取組などに高い評価を受けたところです。
これら地球規模、世界規模の流れを感じる中で、国際基準で物事を俯瞰し、情報を発信していくことの重要性を感じたところであり、引き続き、「阿寒湖のマリモ」や「タンチョウ」といった特別天然記念物をはじめ、この地の恵まれた自然環境を人々が保全してきたストーリーをしっかりと発信していきたいと考えております。
令和6年度は、阿寒IC～釧路西ICの開通が予定されており、物流をはじめ、生活圏域内での移動や道央圏との移動時間の短縮が図られるなど、さまざまな面において、利便性の向上が期待されるところです。また、衛生管理に対応した第8魚揚場も完成予定であり、現在、実証実験が進められている海面・陸上養殖の取組とあわせ、食の安全安心や高付加価値化の取組も進めてまいります。あわせて、若い世代、親になる世代の方々の暮らしやすい環境をつくるため、働く場所の確保、所得向上に結び付く取組を進めてまいります。
これらは一朝一夕では成果が見えにくいものであるからこそ、短期ではなく将来像を示しながら、皆様が未来に期待を持てるまちづくりを着実に進めていく所存でございます。
新年が皆様にとりまして、実りある素晴らしい年となりますよう心からご祈念申し上げまして、年頭のごあいさつといたします。

■釧路市議会議長　畑中優周(はたなかまさのり)
明けましておめでとうございます。
希望に満ちた輝かしい新春を健やかにお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
市民の皆様には、平素より議会活動に対し、温かいご指導とご理解を賜り、厚くお礼申し上げます。
令和5年5月の改選により、9人の新人議員が誕生し、女性議員も過去最高の6人となる新たな構成で本市議会をスタートいたしました。市民の皆様の負託に応えられるよう、その職責を果たしていく所存でございます。
そして、開かれた議会を目指す一環として、昨年は議会報告会を4会場で開催し、多くの皆様にご参加をいただき、まちづくりについて有意義な懇談をさせていただきました。また、主権者教育の推進として、北陽高校の生徒とは、議員と選挙を身近に感じてもらえるよう意見交換会も実施したところです。皆様からいただいた貴重なご意見は全議員で共有し、議会議論に積極的に反映できるよう進めてまいります。
併せて、これまで以上に議会改革を推し進めていくため、議会議論の活性化など、議会活動の充実強化のための改革に関することを調査研究する場として、「議会改革等検討会議」を設置いたしました。今後さまざまな検討事項について取り組んでまいります。
昨年は、30年に一度と言われる異常気象により、今まで経験したことのない暑さに見舞われました。冷涼な気候が自慢の釧路では、空調等の設備が整ってない施設が多く、今後の対応が急務となっております。また、新型コロナウイルスが5類に移行し、観光客やインバウンドなど人の流れが戻りつつあるものの、地域経済の回復の実感が得られない状況であります。
このような難題に立ち向かうため、地域の実情に応じた対策を講じ、将来に希望が持てる持続可能なまちづくりが重要であります。
市議会としても、それぞれの課題に真摯に向き合い、一つひとつ誠意を持って取り組み、市(執行部)と切磋琢磨しながら、市民の皆様を第一に考え精いっぱい努めていく所存でありますので、これまで以上のご支援とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
結びに、本年が皆様にとりまして幸せで実り多く、大いなる飛躍の年となりますことを心から祈念し、新年のごあいさつといたします。