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わたしたちのまちの財政状況(3)

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北海道釧路市

■2023(令和5)年度末における釧路市の財政状況(1)
◆市債(借金)残高の状況
釧路市などの地方自治体では、まちづくりに必要な事業(国から認められた事業に限る)を実施するため、地方債(市債)という借金をします。

▽市債残高の内訳

◆なぜ借金をするのか?借金をしているということは赤字ということか?
市債を借り入れることは、単年度の負担を軽減し、公平性を図り、より少ない市民負担で必要な事業を計画的に実施する方法です。
赤字だから借金をしているわけではありません。
(1)単年度の負担を軽減
大型の公共施設を建設する時は、たくさんのお金が必要になります。その年だけで全額支払うと他の行政サービスに大きな影響を与えてしまうため、借金をすることにより、年度ごと一定額返済することで単年度の負担を少なくしています。

(2)負担の公平性を図る
長期間かけて返済することで、建設した時に住んでいる市民の方だけでなく、次の世代の市民の皆さんも負担することになるため、負担の公平性が図られます。

(3)市民負担の軽減
必ずしも市税などの市民の皆さんのお金で全額返済するわけではありません。
市債は、通常の住宅ローン等と同様に、利息を含めて返済しなければなりませんが、市債の中には、返済に合わせて一定割合が国から地方交付税で措置される「有利な市債」があります。

例えば…
10億円の工事を行う場合、過疎対策事業債を借りると、返済額10億円に対して、70%の7億円が交付税として市の歳入になります。
このため、残りの3億円が市の負担となり、交付税措置率の高い有利な市債を活用することで実質的な市の負担は大幅に軽減されます。

[参考]交付税措置率の高い市債
・臨時財政対策債 100%
・過疎対策事業債 70%
・緊急防災・減災事業債 70%
・旧合併特例事業債 70%
・公共施設等適正管理推進事業債 47.5%

◆市債残高と実質負担額の推移
※実質負担額…市債残高から交付税措置分を差し引いた金額
一般会計ベース ※利息分を含む

・近年、交付税措置率の高い有利な市債の活用に努めてきたことなどにより、実質的な市の負担額が少しずつ減少しています。

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