■2023(令和5)年度末における釧路市の財政状況(2)
◆財政調整基金(貯金)残高の状況と推移
釧路市などの地方自治体では、財政の健全な運営を行うため、財政調整基金という貯金をします。
▽財政調整基金とは?
経済不況等による大幅な収入の減少や災害の発生等による支出の増加などの備えとして設置する市の貯金です。
2023(令和5)年度決算余剰金のうち、10億6,000万円を財政調整基金へ積み立てたため、2024(令和6)年6月末時点の残高は約59億円となっています。
◆実質公債費比率と将来負担比率の推移
・実質公債費比率…実質公債費比率とは、釧路市に入ってくる市税や交付税など(標準財政規模※)のうち、何%が借金の返済等に使われているかを示す値です。比率が下がるほど返済額が減少してきていると判断できます。釧路市の比率は近年横ばいとなっています。
・将来負担比率…将来負担比率とは、標準財政規模に対して、今後釧路市が負担する借金等の残高の大きさを示す値です。比率が下がるほど借金等の残高が減少していると判断できます。釧路市の比率は毎年度減少しており、財政状況は少しずつ改善しています。
※標準財政規模…市の一般財源の標準的な大きさを示す指標で、市税や交付税などの自由に使える財源の合計です。2023(令和5)年度標準財政規模は492億7,454万円となっています。
▽実質公債費比率の推移
▽将来負担比率の推移
・釧路市の財政状況は少しずつ改善してきていますが、道内の他都市と比較すると実質公債費比率はまだ高い状況にあります(令和5年度における道内主要9市の比率は速報値です)。
道内主要9市(人口上位順)
・札幌市
・苫小牧市
・北見市
・旭川市
・帯広市
・小樽市
・函館市
・江別市
・千歳市
問合先:市役所財政課
【電話】31-4512
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