2025年 令和7年 年頭にあたり

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■釧路市長　鶴間　秀典(つるま　ひでのり)

新年明けましておめでとうございます。謹んで年頭のごあいさつを申しあげます。
昨年は、元日に石川県を中心に最大震度7、8月には宮崎県で最大震度6弱の地震が発生、宮崎県での地震の際には南海トラフ地域において、国内初となる後発地震に対して注意を呼び掛ける情報が発表されました。
また9月には復興途中である石川県において豪雨被害が発生するなど、災害への備えを改めて意識する1年となりました。
こうした中、12月に阿寒インターチェンジ～釧路西インターチェンジが開通し、高規格道路での十勝や札幌圏との直結が実現した他、内航定期コンテナ船が就航し、釧路港、十勝港および京浜港を結ぶ新規航路が開設するなど、道東の物流にとって大変動きのある年となりました。
また、壮大な自然環境や地域独自の文化が国内外から注目され、地域の宝の一つである阿寒摩周国立公園が指定90周年を迎えました。
さらには、釧路市から羅臼町までのひがし北海道を南北に縦断する全長約410kmのロングトレイルとして北海道東トレイルが開通、八千代市との友好都市協定の締結、45年目を迎えた岡山市との観光交流の実施、提携から30周年を迎え提携書を更新したオーストラリア姉妹湿地訪問や阿寒アイヌクラフトセンター「ハリキキ」がオープンするなど釧路市や周辺の地域にとって、将来につながる明るい出来事もあり、節目となる年となりました。
令和7年度は、新市長として、若者の学びの場と働く場を確保し、若者や女性が働きやすく、暮らしやすく、笑顔あふれるまちを目指す「笑顔倍増計画」、海に面した釧路の利点を最大限発揮できるよう物流面を強化し、中小企業が世界で稼げるよう支援する「世界展開戦略」、教育の国際化や人材育成を通して釧路の未来に投資する「未来の人づくり」を進めてまいります。
物価の上昇が続き、生活が苦しくなる中、急激な人口減少が経済を圧迫している今、「全ての市民が幸せに笑顔あふれるあったかいまちを創っていく」ことを使命とし、全身全霊を傾けて市政の運営にあたっていく所存でございます。
市民の皆さまのご健康とご多幸ならびに、笑顔の輪が大きく広がっていくことを祈念申し上げ、年頭にあたりましてのごあいさつとさせていただきます。

■釧路市議会議長　畑中　優周(はたなか　まさのり)

明けましておめでとうございます。
皆さまには、希望に満ちた新年をお迎えのこととお慶び申し上げますとともに、日頃より市議会に対しまして、ご理解とご協力を賜り、厚くお礼を申し上げます。
さて、昨年12月、釧路地域のさらなる発展に重要な役割を果たす、北海道横断自動車道阿寒インターチェンジ～釧路西インターチェンジ間が開通されました。交通アクセスの向上や、地域内外の交流の活性化などが見込まれる他、大規模災害時における避難経路や、緊急物資の輸送を確保することで、速やかな復旧・復興が可能となるものであり、私たちの念願であった、釧路と札幌が高速道路で直結したことは、大変喜ばしい限りであります。
令和7年度は、西消防署大楽毛支署・第12分団庁舎建設工事の着工が計画されており、現在建設が進められている大楽毛津波避難複合施設整備事業と併せ、釧路西部地区の防災体制の強化が図られるとともに、大楽毛地区の避難困難地域解消につながるものと考えております。
市議会では、「釧路市議会災害対応指針」を策定し、災害時における議会および議員の役割と行動計画等を明確にするなど、日頃から防災、減災の意識をもち、地域の防災力の向上に取り組んでおります。現在進んでいる、市立釧路総合病院新棟建設や愛国浄水場の更新事業など、市民の皆さまが安全・安心して暮らしていける、災害に強いまちづくりを皆さまと共に目指してまいります。
一方で本市は、少子高齢化や若者の転出超過などによる人口減少、経済の活性化など、さまざまな課題に直面しております。これらの課題に対し、地域の実情に応じた対策を講じ、主体性をもった地域社会の構築のため、議会の役割と責務を自覚し、活発で実効性のある、親しみやすく、より開かれた議会の実現を目指して、議員一同全力で取り組んでおります。その取り組みの一環として、毎年議会報告会を開催し、まちづくりについて市民の皆さまと有意義な懇談をさせていただいている他、昨年は、釧路公立大学の学生の皆さんとの意見交換、若者を中心に利用者が多いInstagram(インスタグラム)での情報発信の開始など、若い世代の方々に議会への関心を高めてもらうよう努めており、主権者教育の実践などを通じて、皆さまの期待と負託に応えていけるよう、今後も尽力してまいる所存であります。
結びに、本年が皆さまにとりまして幸せで希望に満ちあふれた年となりますよう心からご祈念申し上げ、新年のごあいさつといたします。