■年頭所感
長沼町議会議長 平井儀一
あけましておめでとうございます。
ご健勝にて輝かしい令和6年の新春をお迎えのことと、長沼町議会を代表しまして心よりお慶びを申し上げます。町民皆様には、常日頃から議会活動に対し、深いご理解と温かいご支援を賜り、深く感謝とお礼を申し上げます。
私たち議員は、昨年春の改選で町民皆様の信託を受け、新たな定数12名の議員構成で任期がスタートし、早くも9か月が経過いたしました。信頼される議員、開かれた議会を目指して、議員一同全力を尽くす所存であります。
さて、昨年を振り返りますと、足掛け4年に及ぶ長く続いたコロナ禍により、地域活動は厳しい状況が続いておりましたが、感染症法上の位置づけが5月からは5類へ移行したことに伴い、各種イベントや行事が再開され、徐々に活発化してまいりました。このことは、町民皆様が一つ一つの困難を乗り越え、自粛から活動へモードを切り替えながら、コロナ禍前の活気ある姿を取り戻そうと、ご努力をいただいたたまものと感謝を申し上げます。
このような中、本町の基幹産業である農業は、幸いにも大きな災害はなかったものの、本町の観測史上最高気温35・2度を記録する猛暑や豪雨などの異常気象に見舞われ、農作物の品質や収量への影響がありましたが、水稲の作柄は作況指数が103の「やや良」となり、さらには「ゆめぴりかコンテスト空知予選」において米の品質が高く評価され、JAながぬまが2年連続グランプリを受賞されたことは大変喜ばしいことであります。これもひとえに、厳しい気象条件の中、生産者を中心としました、関係者皆様の日頃からのご努力のたまものであることは言うまでもありません。本年も天候に恵まれ、実りの季節を迎えられますよう心から願うものであります。
一方、コロナ禍からの脱却が進み社会経済活動が正常化する中、新たな課題として、国際紛争や円安の影響による、原油価格やエネルギー・食料品等の物価高騰などに直面しており、町民の生活や産業・経済活動に大きな影響を与えております。本町も、生活支援や経済対策など各種施策に取り組んでおりますが、議会としてもこの状況を重く受け止め、引き続き、国・北海道の施策や今後の動向に十分注視していく所存であります。
また、地方自治体の行財政を取り巻く状況は依然として厳しく、少子高齢化、人口減少社会が進行する中、子育て支援や高齢者福祉、各産業の担い手不足など、次世代に向けて地域社会を維持するために課題と向き合い、町民・議会・行政がお互いに連携協力し、魅力的なまちづくりを進めてゆかなければなりません。
着実に歩みながら今日の基礎を築かれてきた先人の想いを受け継ぎ、温故知新の精神を持ちながら、町民皆様の声や意見をもとに、わがふるさと長沼町に誇りと愛着をもち、ずっと住み続けたいと思われるようなまちづくりを、皆様とともに創り上げてゆくため、町民皆様の大きな負託に応えるべく、議員一人一人がその責務を自覚し、また英知を結集し、町政発展のため誠心誠意活動してまいりますので、今後も変わらぬご支援とご協力を心からお願い申し上げます。
本年の干支「甲辰(きのえたつ)」には、「春の日差しが、あまねく成長を助く年」といった意味があり、急速な成長と変化を誘う年と言われております。本町の未来に向けた新たな地方創生の取組により、飛躍的に成長する年になることを願っているところであります。
結びに、令和6年の新春に臨み、町民皆様におかれましては、災害・事故に見舞われることなく、健やかで実り多く、希望に満ちた年になりますことを心からご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>