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自治体の皆さまへ

年頭所感

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北海道長沼町

■長沼町議会議長 平井儀一

あけましておめでとうございます。
ご健勝にて輝かしい令和7年の新春をお迎えのことと、長沼町議会を代表しまして心よりお慶びを申し上げます。町民皆様には、常日頃から議会活動に対し、深いご理解と温かいご支援を賜り、深く感謝とお礼を申し上げます。
私たち議員の任期も折り返しの年を迎えますが、長沼町に誇りと愛着を持ち、ずっと住み続けたいと思えるまちづくりを目指し、町民皆様とともに取り組む決意を新たにしております。

昨年を顧みますと、1月1日に最大震度7を観測した、令和6年能登半島地震により、石川県能登地方を中心に甚大な被害をもたらし、多くの尊い命が失われ、さらには、全国各地で、豪雨、台風などの自然災害が相次ぎ発生しました。亡くなられた方々に哀悼の意を表しますとともに、被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。本町においては、幸いにも大きな災害はなかったものの、国内外で自然災害が激甚化・頻発化するようになった近年、町民の生命・財産を守り、安全安心なまちづくりを実現するためには、防災・減災への取組を一層強化していく重要性を再認識したところであります。
さて、基幹産業である農業は、本町の観測史上最高気温36・3度を記録する猛暑など異常気象に見舞われ、農作物への影響が心配されましたが、生産者や関係者皆様のご尽力により作況指数も良く、一等米比率が高水準を維持した水稲をはじめ、麦・大豆など多くの作物についても、一定の品質及び収量が確保されました。
一方で、世界的な気候変動による食料生産の不安定化、国際的な食料需給事情の変化や急激な円安による生産資材の高止まり、担い手不足による農業生産力の低下など農業情勢は大変厳しいものがあります。本町では、生産性の向上や経営の安定化を図るため、生産基盤の整備や各種支援策に取り組んでおりますが、議会としても国の施策や今後の動向について十分注視していく所存であります。
地方を取り巻く環境は依然厳しく、少子高齢化、人口減少が進行する中、社会全体のデジタルトランスフォーメーション(DX)の進展や脱炭素に向けた取組などにより、社会構造の急速な変化に加え、物価高騰下における生活者や事業者支援など、地方が対応しなければならない課題や役割が増加しております。次世代に向けて持続可能な地域社会を実現するためには、これまで以上に町民・議会・行政が相互に連携協力していく必要があります。議会では、町民アンケートなどの意見を踏まえ、広報広聴活動を充実強化し、議会や町政に対する意見を把握するとともに、議会運営の在り方や見直しについても、多面的に検討しております。今後も議員一人一人がその責務を自覚し、議員としてより一層の資質の向上に努めるとともに、議会改革・活性化に取り組みながら、町民に開かれ、信頼される議会を目指し、誠心誠意尽くしてまいる所存でありますので、変わらぬご支援とご協力をお願い申し上げます。

本年の干支「乙巳(きのとみ)」には、植物の成長に例えると、「種子の殻を突き破り、芽を出す状態」を意味し、これまでの努力や準備が実を結び始める時期を示唆しています。本町のこれまでの地方創生の取組によって令和7年が飛躍的に成長する年になることを切に願っているところであります。
結びに、令和7年の新春に臨み、町民皆様におかれましては、災害・事故に見舞われることなく、健やかで実り多く、希望に満ちた年になりますことを心からご祈念申し上げ、新年のご挨拶といたします。

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