豆っこクラブは2017年に食に関心のある数名の有志で結成しました。本町は大豆作付生産が盛んということで、自ら生産した大豆を使って、豆腐やみそを作って地産地消、地域に根付くことを目標に活動しています。
12月1~3日までの3日間、兵庫県と岡山県方面へ、未来をひらく人づくり研修事業助成金を利用して視察研修をしてきました。食品加工という観点から様々な施設の視察を行い、幅広い知識を習得し、豆っこクラブの活動に役立てたいという思いからです。
兵庫県姫路市にある「あずきミュージアム」の視察では、あずきについての歴史と栄養について学びました。あずきは先代の人々が大切に育てて開墾し、品種改良を重ねて今があるという流れを見てきました。昔から赤い豆のあずきは薬膳、お祝い事に欠かさず使われています。栄養的な部分では、食物繊維、鉄分、ポリフェノール、カリウムが豊富に含まれて優秀な食材ということを学びました。今後は豆本来の栄養価に着目して大豆と共に地産地消を推進していきたいです。
発酵食品の製造工程などについて学ぶため、岡山県井原市にある「大興産業株式会社」という醸造酢を製造している会社を視察しました。原材料に国産のものを使用し、安心、安全を指針にして「健康で豊かな食文化」に取り組んでいる会社です。工場内は機械化されているなかでも、しっかりと熟成させる釜が並んでおり、衛生的な構内で作られている様子を見学しました。お酢の減塩効果や疲労回復、食欲増進、食材の殺菌作用についても学んだところです。
私たちの食生活は、現在では何不自由なくいつでも手に入る環境にあります。食品の安全性を考えると添加物の少ない手作りの食品を食べさせたいと思う気持ちが大切だと思っています。豆っこクラブで作る豆腐やみそは簡単で作りやすく工夫されています。今回の研修で学んだことを活かして、今後の活動を行っていき、町民の方々へ本町の原材料を使った豆腐やみそなどの作り方を広めていきたいです。
・研修参加者(大野、木村、田中、松本、三上、桃野)
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