■将来を見据え成長につなげる年
雨竜町長 白川久純
新年あけましておめでとうございます。令和6年の新春をご家族お揃いで、健やかに迎えられますこと心よりお慶び申し上げます。
昨年4月の雨竜町長選挙におきまして無投票当選の栄に浴し、第七代雨竜町長に就任して八か月が過ぎました。この間、町民の皆様の力強いご支援、心温まるご厚情を賜り、衷心より厚くお礼を申し上げる次第であります。
新型コロナウイルスが感染症法上において五類に位置付けられたことにより、それまで低迷していた日常生活が大きく動き出しました。
町内においても各種イベントが制約のない形で開催されるなど、町民の皆さんの笑顔が少し垣間見られるようになったところでありますが、まだ終息を見ない状況を鑑みると、インフルエンザとともに今後も感染予防対策を継続していく必要があります。
昨年は猛暑の年でありました。水稲を基幹産業とする本町では生育期の水管理に大変なご苦労があったことと推察します。加えて、収穫前には台風の影響で稲の倒伏が広範囲にわたって発生しました。更には、収穫期前の長雨の影響もあり、稲穂がなびく中をコンバインで収穫している水田地帯ならではの光景が、ほぼ見受けられなかった状況ではありましたが、総じて一等米の比率が高いコメが収穫されたことは、農家の皆さんのご努力の賜物であると思います。
また、本町始まって以来の「新嘗祭献穀田」の指定を受け、耕作者のご努力によって無事に献上米が皇居へ届けられました。米どころ「うりゅう」の名が広められ、これからの「うりゅうのコメづくり」にとって、大きな励みになるものと期待しています。引続き「うりゅう米」の支援と町を挙げてのPRに努めていく所存であります。また、子どもたちの活躍も素晴らしい成果を上げ、各種競技において全道・全国大会へと駒を進めています。今後益々の活躍を祈念するところであり、トロント日本語学校との交流事業や田中学園立命館慶祥小学校との連携事業と併せて、子どもたちが「夢」に向かって挑戦する取組みを支援してまいります。
昨今は、緊迫する世界情勢が及ぼすエネルギーを始めとする諸物価の高騰、様々な業界における人材不足や働き方改革などの影響が懸念されています。町民の皆さんの普段の生活にも変化が及んでいる中で、少しでも不安が解消できるよう必要な施策を進めていかなければなりません。
特に、お年寄りの買い物支援や公共交通対策は喫緊の課題であると考えております。
今年は「辰年」。これからの成長をさらに形作っていく年と言われています。将来を見据え、成長につなげていくための大切な一年です。
人口減少・高齢化の中にあっても、行政も民間も、町民の皆さんと一緒になって「雨竜のちから」を結集し、困難な状況から変えていく努力を惜しまず邁進してまいる所存でありますので、今後とも一層のご指導・ご鞭撻をお願いいたします。
令和6年が災害もなく豊穣の秋が迎えられますよう、町民の皆さんにとって最良の年となることをご祈念申し上げ、年頭のごあいさつといたします。
■進むべき姿のまちづくりを
雨竜町議会議長 竹ヶ原利明
新年あけましておめでとうございます。
町民の皆様とともに、希望に満ちた輝かしい新年を迎えられたことと、心からお慶び申し上げます。年頭にあたり雨竜町議会を代表いたしまして謹んで新春のご挨拶を申し上げます。また、平素より議会活動に対しまして格別のご理解とご協力を賜り厚くお礼を申し上げます。
さて、不安定な国際状況が続く中、我が国を取り巻く厳しい安全保障環境、円安・物価高、エネルギーの安定供給や感染症対策など、国内外に多くの課題が山積しています。しかしながら、抜本的な解決の糸口が見つからない状況ではあるものの、いかにして日常を取り戻すかという難しい課題に立ち向かい安定した生活が待ち望まれています。
本町でも、町独自による生活支援や地域経済振興をはじめとする数多くの支援策にも取り組んでいるところであります。
しかしながら、地域公共交通の確保・対策や生鮮食料品店舗の撤退による買物困窮者対策問題等の新たな課題解消にも取り組まなければなりません。
基幹産業の農業につきましては、昨年の水稲作柄は高温障害の影響を受け、作柄の質は良かったものの期待された結果とはなりませんでした。依然として燃油価格や肥料価格の高騰が続く中、未だ生産者の農業経営に大きな負担となっており、担い手対策とともに大きな課題となっております。
議会と町とが常に一緒になって問題解決に向け取り組んでおります。雨竜町のあるべき姿をしっかりと検証し、進むべき姿のまちづくりを考えています。
議会は昨年4月の改選に伴い欠員1名が生じ8名体制での議会構成となりましたが、まちづくりの重要課題に取り組み、町と連携し住民の皆様に対する様々な支援策の充実や強化に取り組んでおります。
また、新たな取り組みの一環として、私ども議会議員が数多くの町民の皆様方とふれあい、意見交換の場を設けるため、「ふれあいカフェ」を開設する試みを実施しております。議会活動へのご理解をいただき、これからも町民の皆様に寄り添い、公平できめ細かな視点をもって、丁寧な議会運営を心掛けてまいりますので、雨竜町のまちづくりのため、なお一層のご指導とご支援をお願いいたします。
結びに、新しい年が町民の皆様にとりまして、幸多き年でありますとともに、皆様のご健勝を心よりご祈念いたしまして、新年のごあいさつといたします。
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