■新たなまちづくり計画策定の年
雨竜町長 白川久純
新年あけましておめでとうございます。
令和7年の新春をご家族お揃いで、健やかに迎えられますこと心よりお慶び申し上げます。
平素より町政の執行にあたっては、町民の皆様の力強いご支援、心温まるご厚情を賜り、厚くお礼を申し上げる次第であります。
昨年は、農家の皆さんのご努力と好天にも恵まれ、総じて、農作物の生育は順調に推移し、特に、水稲は品質・収量ともに好成績の出来秋を迎えることが出来ました。更には、米価の上昇が大きく報道された年でもありました。「令和の米騒動」の影響もあり、「道の駅田園の里うりゅう」における店舗販売やふるさと納税の返礼品においても「うりゅう米」の人気が上がっております。また、地方創生・関係人口創出のイベントを契機として雨竜米を使ったクラフトビールの販売も始まりました。
日本ハムファイターズの本拠地エスコンフィールド施設内のラウンジにおいて「うりゅう米」が提供されるなどの広がりを見せています。
マチの賑わいでは、空き店舗などを活用したお店やコミュニティスペースがオープンするなど、新しい動きも少しずつ生まれています。
うりゅうの子どもたちが、各種競技で全道大会・全国大会に出場し、大いに活躍した年でもありました。今年も一層の活躍を期待しています。
迎えた令和7年は、長年にわたって進めてきた国営緊急農地再編整備事業「雨竜暑寒地区」並びに国営施設応急対策事業「新雨竜二期地区」の工事も、いよいよ完成を迎えることとなります。この間の関係各位のご尽力、ご理解とご協力に感謝申し上げる次第であります。
また、現在進められている道営土地改良事業の早期完成と新規採択に向けて、引続き関係機関との連携を図って参ります。
今年は「第五次雨竜町長期振興計画」の目標年にあたります。次の10年を見据え、町政においては最上位の計画策定に着手する大変重要な年となります。
昨年末に町民の皆さんを対象に実施したアンケート調査の結果を参考に、人口減少が続く中にあっても、子どもたちに「夢」を、若者に「希望」を、お年寄りには「安心」をもてるまちづくりを目指す将来像として、魅力あるまちづくり、安心・安全なまちづくり、住みやすいまちづくり、安定した行政運営を柱に据えて、時代に合わせて本町の強みを活かしたまちづくりの指針を定め、その実現に邁進していく所存でありますので、今後とも一層のご指導・ご鞭撻を賜りますようお願いたします。
令和7年が災害もなく豊穣の秋が迎えられますよう、町民の皆さんにとって最良の年となることをご祈念申し上げ、年頭のごあいさつといたします。
■更なる議会活性化と議会改革に向けて
雨竜町議会議長 竹ヶ原利明
新年あけましておめでとうございます。
希望に満ちた令和7年の輝かしい新年を皆様ご健勝でお迎えのことと、心からお慶び申し上げますとともに、年頭にあたり雨竜町議会を代表いたしまして謹んで新春のご挨拶を申し上げます。
また、町民の皆様には、平素より議会運営、議会活動に対しまして格別のご理解とご協力を賜り厚くお礼を申し上げます。
昨年を振り返りますと、1月に最大震度7を観測した「令和6年能登半島地震」では、石川県をはじめ広範囲にわたり甚大な被害が生じ、多くの尊い命が失われました。また、全国各地で、大雨、台風などの自然災害が相次ぎ発生し、能登半島地震の被災地も記録的な大雨に見舞われ、被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げるとともに、改めて「災害に対する日頃の備え」と「強い地域づくり」の重要性を感じた次第です。
さて、本町の基幹産業である農業においては、水稲の作柄も良く、全量一等米となりましたが、令和5年に各地で起きた大雨や高温被害によるお米の不作、コロナ禍明けのインバウンドによるコメの需要の増加によって、全国的にお米が品薄となる「令和の米騒動」とまで呼ばれる現象が起きました。昨今、日本人のお米の消費量が減少している中、国の「減反政策」を問題視する声もあります。
その一方、令和6年産米における価格は令和5年産米と比較して約60%高値になるなど、生産者にとっては良い年となりました。消費者にとってはその他の物価上昇や燃油高騰などもあり、家計の大幅出費となったことと推察します。
今、地方議会の最大の課題は議員のなり手不足です。なり手不足問題の要因の一つには人口減少問題があり、東京一極集中が進む中、地方の人口減少を町村の努力のみで解決することはできません。北海道町村議会議長会などを通じ、国の問題として国が責任をもって取り組む必要性を地方議会として強く要請していきたいと考えております。
本町もご承知のとおり現在1名欠員の8名体制の議会構成となりましたが、今まで以上に地方議会の重要性と役割を十分認識し、より活発な調査を行い、行政課題や懸案事項に引き続き町と連携し取り組んでまいります。
また、年4回発行している議会広報のさらなる充実、新たに取り組んでおります「議員とカフェ」での意見を今後どのように町政に繋げるかなど、町民の負託に応えるべく努力を重ねてまいりますとともに、今後更なる議会活性化・議会改革に向け、全議員が気持ちを一つにして取り組むこととしておりますので、なお一層のご指導とご支援をよろしくお願い申し上げます。
結びに、新しい年が町民の皆様にとりまして、穏やかで幸多き年でありますよう、議員一同、心からご祈念申し上げ新年のご挨拶といたします。
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