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10月はピンクリボン月間(乳がん月間)です

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北海道音更町

乳がんは、日本人女性が最も多くかかるがんで、現在、9人に1人がかかるといわれており、患者数は近年増加傾向にあります。また、乳がんは、40~50歳代の女性の死亡原因の第1位でもあり、とても身近な病気です。
10月は、全国で乳がんに関するイベントなどが特に活発になる期間です。乳がんについて一緒に考えてみませんか。

■乳がんってどんな病気?
乳がんは、乳腺組織にできるがんで、発生や増殖には「エストロゲン」と呼ばれる女性ホルモンが深く関わっていることが知られています。
乳がんの主な症状は、乳房のしこりです。他に、乳房にえくぼやただれができる、左右の乳房の形が非対称になる、乳頭から分泌物が出る、などがあります。
罹患率(診断される人の割合)は30歳代後半から急増し、60歳代でピークを迎えます。
早期に発見できれば、手術になったとしても切除の範囲がわずかで済んで乳房の温存が可能になる場合もあり、完治も期待できます。

○乳がんの年代別罹患率(人口10万人当たりの人数)

■音更町でも乳がんは見つかっているの?
平成29年度から令和3年度までの5年間の乳がん検診の結果を見ると、音更町では毎年6・2人に乳がんが見つかっています。
しかし、音更町の乳がん検診の受診率は、例年20%程度であり、国が目標とする検診受診率50%には程遠いのが現状です。

○乳がんになる可能性が高い人は?
・血縁に乳がんの人がいる
・初潮が早い(11歳以下)
・閉経が遅い(55歳以上)
・初産年齢が高い(30歳以上)
・出産経験がない
・授乳経験がない
・飲酒、閉経後の肥満、運動不足などの生活習慣

■「ブレスト・アウェアネス」を知っていますか?
ブレスト・アウェアネスは、「乳房を意識する生活習慣」です。
乳房の状態に日頃から関心を持つことで、乳房の変化を感じたら速やかに医師に相談するという正しい受診行動を身に付けましょう。

◆ブレスト・アウェアネスの4つのポイント
(1)自分の乳房の状態を知る
・乳房チェック
しこりを探す「自己検診」とは異なり、着替えや入浴、シャワーなどの時に「乳房を見て、触って、感じる」ことで、乳房を意識する習慣を取り入れるだけです。
普段の自分の乳房を知ることで、乳房の小さな変化に気付くことができます。

(2)乳房の変化に気を付ける
チェックすべき乳房の変化
・乳房のしこり
・乳頭からの分泌物
・乳頭や乳輪のびらん
※びらん…皮膚や粘膜が欠損し、下部組織が露出した状態のこと
・乳房の皮膚のへこみや引きつれ
・乳房痛

(3)変化に気付いたらすぐに医師へ相談する
しこりや引きつれなどに気づいたら、すぐに医師に相談しましょう。
乳房の変化が全て乳がんの症状ではありませんが、気が付いた乳房の変化が乳がんの早期の症状の可能性があります。早めに変化に気付いて医師に相談することで、適切な医療を早い段階で行うことができます。

(4)40歳になったら2年に1回乳がん検診を受ける
乳がん検診は、乳房専用のX線撮影(マンモグラフィ)です。プラスチックの板と撮影台に乳房を挟んでレントゲンを撮ります。
→乳房を圧迫する時間は10秒程度です
※音更町にお住まいの40歳以上の女性は、2年に1度(偶数年齢になる年度)乳がん検診を無料で受けることができます。
詳しくは、広報おとふけ4月号折り込みの健康づくりガイドをご覧になるか、健康推進課までお問い合わせください。

■がん患者のウィッグなどの購入費の一部を助成
町では、1人につき2万円を上限に、がん患者の皆さんの医療用ウィッグなどの購入費用の3分の1を助成しています。
詳しくは、健康推進課にお問い合わせください。
*申請するときは、事前に健康推進課までご連絡ください。

申込・問合先:保健センター内健康推進課
【電話】42-2712【FAX】42-2713

■イベントのお知らせ
○ピンクリボン月間イベント
「乳がんを知ろう!」
実際に乳がんと診断されて治療した人から貴重な体験談や、プレシャス(患者会)の活動について伺います。
また、当日は乳腺専門医の講演や乳がん予防パネル展も行います。ぜひご来場ください。
日時:10月15日(日)、午後1時~3時30分(正午開場)
場所:共栄コミセン
内容:とかち女性がん患者の集い「プレシャス」によるトークセッション、めぐみ乳腺クリニックの鈴木恵院長による講演
参加料:無料
申込方法:右記の申し込みフォーム(本紙参照)または健康推進課に電話で申し込んでください。
主催:とかち女性がん患者の集い「プレシャス」
共催:音更町
講師紹介:鈴木恵さん
平成20年に浜松医科大学医学部医学科卒、浜松医科大学初期臨床研修終了。
平成22年北斗病院消化器外科、平成24年国際医療福祉大学三田病院形成外科、平成26年北斗病院乳腺・乳がんセンター勤務を経て令和4年に帯広でめぐみ乳腺クリニックを開業。院長として現在に至る。
今まで経験してきた知識を活かし、十勝の女性の乳房と健康を守るサポートを行っている。

○がん予防パネル展の開催
厚生労働省は、毎年10月を「がん検診受診率50%に向けた集中キャンペーン月間」と位置付けています。
ピンクリボン月間に合わせて、がんに関する情報や健診についてパネル展を実施しています。ぜひお立ち寄りください。
日時:10月3日(火)~29日(日)
場所:図書館
内容:がんに関するパネルの展示、乳がん触診モデルの展示など

申込・問合先:保健センター内健康推進課
【電話】42-2712

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