「やさしい日本語」とは、普段使われている言葉を言い換えるなど、外国人などに配慮した分かりやすい日本語のことで、「やさしい」には、「易しい」と「優しい」の2つの意味があります。
日本に住む外国人は、現在350万人を超え、この30年で約2.7倍に増えており、国籍も多様化してきています。外国人にとって日本で安心・安全に生活するためには、国や自治体からのお知らせなどを正しく理解することが必要になりますが、多言語で翻訳・通訳することに加え「やさしい日本語」を広く活用していくことで、外国人だけでなく、子ども・高齢者・障がいのある人などにとって分かりやすくなることが期待されます。
「やさしい日本語」が始まったきっかけは、1995年の阪神・淡路大震災で被害を受けた外国人がいたことが発端です。当初は、災害時の伝達手段として利用されていましたが、現在では、自治体や国際交流関係の団体などで生活や観光などの情報を発信する際に利用されているほか、近年では外国人観光客や外国人住民との交流を促進する手段として「やさしい日本語」を活用した取り組みも進んでいます。
音更町でも、236人(令和6年10月末時点)の外国人が住んでいます。私たちの日々の生活や仕事でも、外国人のみならず、子どもや高齢者、障がいのある人にとっても分かりやすくするために、「やさしい日本語」を使っていくことで、外国人をはじめ、誰もが安心して暮らしていけるよう意識していきましょう。
「やさしい日本語」に正解はありませんので、皆さんも一緒に考えてみましょう。
◆やさしい日本語の例
(1)こちらに記入願います
→「この紙に書いてください」
(漢語・抽象的な言葉をできる限り使わない)
(2)在留カード以外は必要ありません
→「在留カードを持ってきてください」
(二重否定を使わない)
(3)令和6年12月1日、15時
→「2024年12月1日、午後3時」
(西暦表記にし、午前・午後を明記する)
問合先:役場企画課企画調整係
【電話】内線213
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