国は、月別自殺者の多い3月を「自殺対策強化月間」とし、「誰も自殺に追い込まれることのない社会」の実現に向けた取り組みを行っています。
◆悩みの原因とこころの病気の関係
悩みの原因は、健康問題や経済・生活問題、家庭問題、学校問題、勤務問題などさまざまです。悩みや不安、ストレスが重なることや、問題が解決されずに大きくなることで、こころに不調を来したり、こころの不調が続くと、うつ病などの発症や生きるのがつらくなるような状態に追い込まれてしまうことがあります。
◆自分のストレスサインに気づいていますか?
日常生活の中で起こるさまざまな出来事がストレスの要因となります。ストレスは誰にでもあるものですが、ため込んでいるとこころや体に負担がかかり、調子を崩して回復するまでに時間がかかってしまう可能性があります。まずは、ストレスがたまった時のサインを知っておくことが大切です。
○こころのサイン
・イライラする、怒りっぽくなる
・気分が沈んで、悲しい
・集中力がない、やる気が出ない
・人付き合いが面倒になる
○からだのサイン
・眠れない
・肩こり、頭痛、腰痛などの痛み
・食欲がなくなる、または食べ過ぎる
・おなかの調子が悪い
・めまい、耳鳴り
◆「こころの体温計」で気軽にチェックしてみましょう
町は、携帯電話やパソコンを利用して、ストレス状況や落ち込み度などのメンタルチェックが気軽にできるシステム「こころの体温計」を導入しています。利用は無料です。
システムの判定はこころの健康状態をチェックするもので、医学的診断ではありません。心身に不調を感じていたら、専門機関へご相談ください。
◆セルフケアでこころを健康に
自分に合った方法でストレスを発散しましょう。
(1)ライフスタイルはこころの健康にも大切(生活習慣)
バランスの取れた食事、良質な睡眠、適度な運動習慣はこころの健康の基礎固めになります。ストレスがたまった時の対策として、リラックスできる時間を持つことが大切です。
(2)頭を柔らかくしよう(考え方)
ストレスを感じているときは、物事を固定的に考えてしまったり、問題点や良くないことを考えてしまいがちになります。実際にできていること、うまくいっていることに注意を向けてみましょう。考え方やものの見方を少し変えてみるだけで、気持ちが少し楽になることがあります。
(3)困ったときは誰かに話してみよう(相談)
困ったときやつらい時に話を聞いてもらうだけでも気持ちが楽になることがあります。話すことで自分の中で解決策が見つかったり、相談に乗ってもらえた安心感や、気持ちを落ち着かせることができます。日頃から気軽に話せる人を増やしておきましょう。それでも、こころと体の不調が続くときは、早めに専門家に相談しましょう。
○相談窓口
・保健センター【電話】42-2712
※月~金曜日、午前8時45分~午後5時30分
・こころの相談専用電話(帯広保健所)【電話】21-9110
※月~金曜日、午前8時45分~午後5時
・北海道いのちの電話【電話】011-231-4343
※24時間対応
◆身近な人の心配な様子に気付いたらまずは声かけを
こころの不調は、本人がなかなか気付きにくいという特徴があります。身近な人の心配な様子(元気がない、眠れていない、食欲がない、体調不良など)に気付いたら、「元気がないようだけど大丈夫?」など声を掛けてみましょう。相手のつらい気持ちを否定せず、寄り添う気持ちでじっくり聞くことが大切です。
問合先:保健センター内健康推進課
【電話】42-2712【FAX】42-2713
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