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あったかす発『北の大地から』

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北海道鷹栖町

■農地整備事業と若い力
鷹栖町長 谷 寿男

平成25年から北野地区で開始された「国営緊急農地再編整備事業」が11年の歳月をかけ、この3月で完了するにあたり、国や関係機関への成果報告のため上京した。
地元期成会長の小滝信治さんを筆頭に土地改良区、農協の役員さんが事業効果を現場の声として伝えることは意義深く、食糧基地としての北海道・鷹栖町の重要性も説いた。
本事業では、約2300枚の水田が約500枚に区画整理され、生産性が向上し労働時間が平均30%以上も軽減され、野菜面積の拡大やスマート農業にも積極的に取り組むことができる。具体的には田植え作業は1日2haから最大5haまで可能となり、夏の草刈作業は時間で90%削減、相乗効果として減農薬や減肥料にもなる。
そして何より嬉しいのは後継者と新規就農者の増加である。農業経営はもちろん、新しい作物の作付、研究、食育活動支援、消防団への加入、獅子舞保存会参加など、常に前向きに地域づくりに貢献いただいていることが大きい。営農研究会の定期活動や旭川西イオンでの特産野菜販売、キッチンカー活動など、次々と挑戦する意欲と行動力は、地域の営農意欲もかき立てると言う。
「一回社会に出て戻ってきた後継者が新しい風を吹かせ、若い力が結束して挑戦する空気が生まれた。私たちが考えもつかない発想がこれからの農業には必要だと思うし、安心して農業ができる今の環境に感謝したい。」と小滝会長が目を細めた。

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