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きら☆びと

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北海道鷹栖町

■日本最北端 クラフトジン蒸溜所

南 亜太良(みなみあたら)さん
鷹栖町中央地区にクラフトジンの蒸溜所を建てた、南亜太良さん。
現在、日本最北端のクラフトジンの蒸溜所となり、この地から世界へと、鷹栖町産ジンを広めるため試行錯誤を重ねます。

今回は、中央地区にクラフトジンの蒸溜所を建てた、南亜太良さんをご紹介します。
南さんは、高校卒業後、京都の大学に入学します。授業の中で、京都の町家を再生するという講話があり、南さんはこれを聞き観光の分野に興味を持ちます。京都の大学から、観光学が学べる札幌の大学へと編入し、2年後に北海道大学の観光専門の大学院に入学します。
当時、アメリカオレゴン州のポートランドに、クラフトビールの事業者が多く集まりました。南さんは、大学院でこれについて調査するためオレゴン州へと飛び立ちます。調査をしていく中で南さんは、心のどこかでお酒を製造する事業を将来的にやりたいと思ったそうです。
大学院を卒業した南さんは、お酒を製造することに興味を持ちながら、観光分野の知識を活かし広告会社に就職します。働きながら少しずつお酒の製造について情報を集めていると、ジンを製造するのが面白そうだと思ったそうです。なぜジンなのか聞いたところ「自由度が高く、たくさんの事業者と協力し関係を築けることに魅力を感じました」と答えてくれました。
5年間広告会社に勤め、2021年7月に蒸溜所を建てるため「Son and Heir(サンアンドエア)株式会社」を設立します。会社名の意味を聞いたところ「Son and Heirは直訳すると息子と後継者で、事業をとおして関わる方は、歴史を背負った後継者であり、子である。そういう方たちとの繋がりを大切にしたい、という想いからつけました」と話してくれました。
会社を設立してから約2年が経過し、2023年7月7日に国税庁より酒造免許を取得し、8月4日に蒸溜所の竣工式が行われました。竣工式を迎えた南さんは「ようやく始められることが嬉しいです。設備を整えるのに輸入するものが多く、世界情勢を見極めるのが特に大変だったので、ひとまず安心です」と笑顔で話しました。
ジンの販売は、年内に開始できるよう進めており、合わせてバーのオープンも進めています。今後は熱夏フェスタなどのイベントにもジンが飲めるバーを出店する予定で、町民の皆さんに提供できる体制を整えているそうです。
最後にこれからの目標を聞きました。現在、取り扱っている原酒がイギリスから輸入したものを使用しており、将来的には鷹栖町産の小麦で原酒を製造し、100%鷹栖町産のジンを目指すとのことです。さらに、質の高いジンを製造し、日本のみならず、世界に鷹栖町産のジンを輸出していきたいとのことです。「ただ作るのではなく、こだわりのジンを作り、鷹栖町に還元していきたいです」と話してくれました。
皆さんのご家庭に南さんのジンが届くのももう少しです。南さんの、鷹栖町のジンが、世界のジンとなる日はすぐかもしれません。

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