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《特集》地域おこし協力隊インターン

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北海道鷹栖町

町では、今年度から新たに「地域おこし協力隊インターン」の取り組みをスタートしています。都市部在住の方を対象に、2週間から3カ月の期間内において鷹栖町に滞在し、地域おこし協力隊員の活動と同じように地域づくりの現場に関わる内容で、8月から9月にかけて、鷹栖町内で4名の方が活動を行いました。
地域おこし協力隊は、都市地域から地方へ移住して概ね3年間、地域の活性化に向けた活動に従事する制度で、鷹栖町でも現在12名の隊員が活躍しています。その協力隊の「インターンシップ(就業体験、職場体験)」として、新設されたのが、「地域おこし協力隊インターン」です。
制度創設の背景には、国が掲げている目標があります。国は、令和8年度までに現役で活動する全国の地域おこし協力隊員の数を10,000人とすることを目標(令和4年度時点では6,447人)としていて、隊員としての実際の活動や地域での生活を具体的にイメージしてもらうことで、地方へ関心がある方への応募につなげていきたいという考えです。これまでも、2泊3日程度の「おためし体験」制度がありましたが、期間が短く体験的な側面が強いため、より具体的に実践を通して地域活動への理解を深めてもらおうと考えられたのが、このインターン制度です。


※地域おこし協力隊関係の制度(国の要綱をもとに作成)

鷹栖町ではここ数年、関係人口と言われる地域と継続的に関わりを持つ大学生等の若者が増えてきたこともあり、短期の体験プログラムで来町した後の次の関わりのステップとして、より一層、鷹栖町のまちづくりへの理解や関わりを深める機会とすることも目指して、制度を導入しました。

■鷹栖町で地域おこし協力隊インターンとして活動するには…
町では、地域おこし協力隊やまちづくりに関心がある方を対象として、予算の範囲内にて随時、応募を受け付けています。ご親族や知人の方で関心がある方がいらっしゃいましたら、ぜひご紹介ください(都市地域等の居住地の制限があります、詳しくはお問合せください)。
応募後は、書類選考、面接選考を経て、合格された方を、地域おこし協力隊インターンとして委嘱いたします。活動内容と配属先は、応募者からの提案をもとに協議をして決定します。インターン活動日の実績に応じて、謝金の支払いがあります。
現在までに委嘱した4名は、まちづくり推進課の配属となり、それぞれの興味関心や経験を生かして活動していますので、その一部を紹介します。

▽小林 美月(こばやしみづき)さん〔活動期間 8月〕
神奈川県横浜市から参加
慶應義塾大学に在学している小林さんは、鷹栖町と同大学SFC(湘南藤沢キャンパス)研究所とが進めている「鷹栖町元気プロジェクト」の学生リーダー。同プロジェクトでは、ふらっとを拠点として地域活性化を目指す取り組みを、学生と地域とで連携して進めていることから、プロジェクトの内容をより深めていくことも目指して、インターンへの参加となりました。活動期間中は、ふらっとで開催された事業の運営手伝いや、大学プロジェクトの紹介掲示の作成などに取り組んだほか、寺子屋事業に参加して、子どもたちの学習のサポートも。「今回の経験を元気プロジェクトへと生かしたい」と今後への意欲も話してくれました。

▽唐川 貴帆(からかわきほ)さん〔活動期間 8月〕
札幌市から参加
移住関係のイベントに参加したことがきっかけで、鷹栖町と関わりができた唐川さん。町を実際に訪れ、同イベントに参加していた礒野隊員とも交流を続けるなかで、インターンへの応募に至りました。活動では、中央地区の地域づくり活動に関わり、地域の運営委員の方や稲田集落支援員とともに、4年振りの開催となった中央豊年祭りの運営に携わりました。
9月からは、鷹栖町地域おこし協力隊員として採用となり、引き続き活動されますので、よろしくお願いいたします。

▽土倉(つちくら)みなみさん〔活動期間 9月〕
札幌市から参加
札幌市の地域おこし協力隊説明会に参加し、インターンの募集を知った土倉さん。鷹栖町での滞在、活動は今回のインターン参加が初めてでした。自身の留学経験を生かして、保育園や小学校での国際交流活動に参加したり、地域おこし協力隊員が企画している事業の運営補助など、幅広い分野の業務を経験しました。農業者の方や移住者の方への訪問も通して、同世代の町民との交流も深まったそうで「鷹栖町のコンセプトである“あったかす”を実感しました。友人を招待するほど、鷹栖町を好きになったので、またさらに長期で滞在して、何か地域に貢献できればいいなと思います」と話してくれました。

▽田口 洋翔(たぐちひろと)さん〔活動期間 9月〕
江別市から参加
江別市内の大学に在学しながら、札幌市のNPO法人ezorock(エゾロック)のボランティア活動に参加している田口さん。ezorockと鷹栖町とが継続して取り組んでいる地域体験プログラムに通い続けるなかで、地域づくりへの理解を深めたいと、インターンへの応募となりました。自身が有する資格を生かして、羊毛フェルトの小物づくりの講座を企画したり、協力隊員が関わるツアーの準備や会議への参加を経験しました。
「今まで以上に多くの方と関わることができました。今後は経験を生かして学生と鷹栖町とをつなぐ役割を果たしたい」と話してくれました。

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