■いつまでも大切に心を込めて 温かい「たから箱」をあなたへ
金丸虎次朗(かなまるこじろう)さん
令和5年5月に鷹栖町で起業し「New living(ニューリビング)」を立ち上げた、若き家具職人の金丸虎次朗さん。
鷹栖町産のナラ材を使ってテーブルや椅子など「脚(あし)」を持った家具を中心に制作し活動しています。
今回は、「親と子 心のかけはしプロジェクト」の記念品を制作している金丸虎次朗さんをご紹介します。
金丸さんは、ものづくりに興味があり、おといねっぷ美術工芸高等学校に進学します。高校で本格的に木工を学び、家具作りの楽しさに気付き「将来は家具作りで生計を立てたい」と思ったそうです。
高校を卒業後、家具職人として将来的に独立するためにはもっと知識が必要になると思った金丸さんは、札幌の専門学校で2年間木工について学び、令和5年5月に鷹栖町で起業し「New living(ニューリビング)」を立ち上げました。
町は金丸さんに、「親と子心のかけはしプロジェクト」で贈呈する記念品の制作を依頼しました。このプロジェクトは、鷹栖町に出生、または1歳未満で転入し住民登録したお子さんを対象に記念品(箸、スプーン、ケース)を贈る取り組みです。
金丸さんは、記念品を制作するにあたり「お母さん世代の意見」を大切にして作り上げたといいます。「多くの人が、もらった後しまい込んでしまうことが分かったので、目につくところに置ける工夫をしました」と金丸さんは話してくれました。本棚で保管できるよう、本でいう背表紙のところにお子さんの名前と生年月日、プロジェクトのロゴを刻印し、前回のモデルと同様に、写真立てとしても使えるデザインにしたといいます。さらに、「たから箱」をイメージして作ったという中には、母子手帳やへその緒を収納できるスペースと両親からのメッセージ、初めての離乳食を食べるときのスプーン、成長した時に愛情を込めて作られた料理をおいしく味わって食べられるよう箸が入っています。
この記念品を制作している金丸さんは、鷹栖町産のナラ材を使ってテーブルや椅子など「脚(あし)」を持った家具を中心に制作しています。家具を通して新しい暮らしの提案をし、生活をより豊かにすることをコンセプトに経営をしている金丸さんに、家具作りのこだわりを聞いたところ「地域の木材を使って何世代にも渡って使用できる家具を作ることです」と笑顔で話してくれました。
最後に、金丸さんは「1日でも早く自分の商品だけで生計を立てられるようになり、自分の工房を建てたいです」とやる気に満ちあふれた顔で目標を話してくれました。
その人に合った、その人が欲しい家具をデザインから完成まで全てオーダーメイドで作り上げている金丸さん。ご依頼もしくは、ご相談も受け付けているとのことなので、家具について興味のある方はご連絡してみてはいかがでしょうか。
若き家具職人の今後の活動に目が離せません。
【電話】070-4413-2967【メール】kknewliving@g-mail.com
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