文字サイズ
自治体の皆さまへ

きら☆びと

1/33

北海道鷹栖町

■キッチンカーWORLD
桜井直人さん・恵さん

夫婦二人三脚でキッチンカーWORLDを運営。
道内各地で肉まんを販売している。
ピンク色の車体とかわいい白熊が描かれたキッチンカーは、「SNSでの『映え』と見た人の記憶に残るように」との思いでデザインされた。

私たちの日常に大きな変化を与えたコロナ。発生から3年が経過し、ようやく以前の生活に戻りつつあります。
今月のきら★びとでは、コロナを機にご夫婦で新しい挑戦を始めたキッチンカーWORLDの桜井直人さんと妻・恵さんをご紹介します。
HFD(北海道フードダイバーシティ)株式会社・代表取締役として、外国人観光客を誘致するためのコンサルティングや研修などを行っている恵さん。ムスリム(※1)やビーガン(※2)の人々が利用できる飲食店や施設などを増やし、北海道を活性化させるために、さまざまな事業に取り組んできました。
しかし、コロナにより仕事が激減。「『お客さんが来れないなら、自分たちが出向けばいい』と考え、自分のノウハウを生かすことができるキッチンカーに挑戦しようと決めました」ときっかけを話します。
販売する食べ物については、「片手で食べることができる」「提供スピードが早い」など、さまざまな条件に合うものの中で「北海道民に親しみがありそうなもの」をと、肉まんに決めたそうです。
通年で販売している肉まんは3種類。一般的な「ぶたまん」のほかに、ラム肉を使用した「ラムまん」、肉を使用していない「まるで肉まん」があります。
「まるで肉まん」の製造にはとても苦労したそうで、「肉のような食感を出すことが難しかったです。見た目や味を肉まんに近づけるために、何度も試作し、材料の配分などを見直しました」と語りました。
肉まんを製造・販売するに当たり、クラウドファンディングにも挑戦。「肉まんの好みや味の濃さが地域により異なることが分かりました。健康志向の方も多く、お肉不使用の『まるで肉まん』が想像以上に需要があり、とても勉強になりました」と振り返ります。
営業を開始し1年が経過。リピーターも多いと言います。「卵アレルギーの子どもがいるお母さんから『子どもに肉まんのおいしさを味わわせてあげることができ、とてもうれしい』と言われた時は、『作ってよかった』と本当に感動しました」と笑顔を見せました。
「みんなでいただきます」をコンセプトに、「世界中の誰もが食べることのできる」肉まんを製造・販売しているキッチンカーWORLD。
「宗教やアレルギーにより、食べたくても食べることのできない人が世界中にはたくさんいます。そのような方々にも、肉まんのおいしさを知っていただきたい。そして幸せを感じていただければとてもうれしいです」と笑顔で語ってくれました。

※1 イスラム教を信仰している人のこと。豚肉を食べない、アルコールを摂取しないなどの食のマナーがある。
※2 肉や魚だけではなく、卵や乳製品など、動物由来の食材を食べない人のこと。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU