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《特集》鷹栖の未来を支える後継者 3人の若き農家 町長との新春座談会(2)

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北海道鷹栖町

■鷹栖町長 谷 寿男×舟根太陽さん 照井元琢さん 藤井勇輝さん

町長:皆さん、育った環境に影響を受けて農業を始めたということですね。後継者としていろいろと考え、日々励んでいることと思います。農家5年目の舟根君と照井君に聞きます。1年目、2年目と比べて5年目は段々と変化があったと思いますが、どんな変化がありましたか。

舟根:そうですね、1年目の時は本当に何も分からなかったです。農家に生まれて育ってきましたが知らないことが多く、最初は言われていることも分かりませんでした。ですから、聞きながら、怒られながら学びました。今では作業の内容や流れが理解できるようになり、最初は気にならなかったことも気になるようになってきました。慣れてくると、自分で考えられるようになり、やりたいことも増えてきました。農業に正解はないと思うので、自分で考えながらやりたいことに挑戦できることは面白いと思うし、その中でうまくいくと楽しいです。
天候に左右されることや、忙しい時期もありますけど、時間も自由に使えるのでメリハリのある仕事だと思えるようになりました。

照井:私も最初は余裕がなく大変でした。1年目は今まで父親の仕事を見てきたので、だいたいのことは理解していたつもりでしたが、実際に現場で作業すると、見ていただけではもちろん分からなくて苦労しました。私は姉の婿さんと同じ時期に就農して、お互いに勉強しながら一生懸命頑張りました。2年目からは少しずつ慣れてきて、自然と身に付いてきたので手際よく作業ができるようになりました。今年を振り返ると、作業の内容を理解しながらできるようになってきて、余裕を持てるようになったと思います。今は父が経営者ですが、今後自分が経営者となったとき、何が大事になってくるのかを考えるようになり、会社を経営していくために何が必要なのか勉強しています。

町長:2人とも最初は、苦労したのですね。舟根君は自分のやりたいことを見つけ挑戦し、農業をより楽しいものへと変化させ、照井君は将来を見越し、今から経営者としての勉強をしている。とても立派であり、簡単にできることではないと思います。藤井君はどう思いましたか。

藤井:2年目の自分としては、なかなか同世代で農業のことを話せる機会が少ないので、2人の話がとても勉強になります。こんなに近くで頑張っている人がいると、自分も頑張りたいと思いました。

町長:そんな藤井君も今年は新しいことに挑戦していると伺いましたがどうですか。

藤井:花・野菜技術センターでホウレン草の勉強をし、父から「自分の作物を持ったほうがいい」と言われて、今年からホウレン草など新しいことに挑戦してみました。そのおかげで、準備から片付けまでの計画を自分で考える機会があり、ちょっとした経営者としての立場を経験することができたと思います。自分の作物を持ったことで、考えなくてはいけないことがたくさんあると学べたので、良い経験になりました。経験を生かし、収益につなげることで経営の助けになればいいと思いました。父に「これはどうなっている」と聞かれたときは、「自分も一緒に働けている」「頼りにされている」と思えたことがとてもうれしかったです。

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