■地域とつながりを求める若者たち
鷹栖町長 谷 寿男
慶應義塾大学・飯盛ゼミの大学生が鷹栖地区活性化や学生世代の活躍をテーマに「鷹栖町元気プロジェクト」を手掛けて2年目となる。地域運営組織役員さんや地元高校生、旭川市立大学との関係性を深め、鷹栖地区イベントはSNSでも発信され、新しい参加者が増え、文化教室や健康教室も盛況に見える。
また、高校生の大学受験の良き相談役も買って出てくれ、この3月には2名の高校生が道外大学に見事合格し、大学生に喜びの報告をしていた。大学進学後は外から見た「ふるさと鷹栖町」への提言を期待するとともに、安心して帰省できる地域のつながりに磨きをかけたい。
社会福祉協議会と連携して、昨年から始めた帰省中の大学生が農作業を行う新たな取り組みは、人手不足解消と学生のアルバイト代にもなり、双方の利点も多く好評である。春休みは、学生から農家さんに直接お願いして仕事に就いたと聞いており、単に雇用者と労働者の関係ではなく、家族、友達の次に身近な存在であり、アルバイト先は「自分を必要としてくれる場所」となっているように感じる。
「最近の若者が、考えていることは分からない」と平然と言う方もいるが、コミュニケーションを取る前から、その態度では相手も近づきにくい。話してみれば、鷹栖町や家族が大好きな若者は想像以上に多い。
町をもっと知り、貢献したいと考える若者こそが将来の担い手になることを忘れてはならない。
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