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自治体の皆さまへ

教育行政執行方針(3)

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北海道鷹栖町

3.社会教育の推進
次に、社会教育について申し上げます。
人生100年時代を迎え、リカレント教育(社会人の学び直し)をはじめとする生涯学習の必要性が高まっており、「人生を豊かにするための学び」や「他者との学びあい」を身近なものにし、生涯にわたり学習する機会の創出が求められています。
社会教育の中期的ビジョンを示す「第2次鷹栖町社会教育アクションプラン」(令和7〜11年度)を策定し、生涯学習を通じた個人の成長と持続的な地域コミュニティを支える社会教育の推進に努めてまいります。

■ふるさと共育
令和3年度から取り組んでいます「ふるさと共育」は、全世代を対象とした「ふるさと体験活動」のほか、小学校は、両校の同学年が一堂に学ぶ、小小連携による学びの充実を図り、中学校は、生徒たちがより主体的に鷹栖を学ぶなど9年間を通したプログラムを実施しています。
毎年度、評価検証をもとに工夫改善を図っており、今年度末にプログラムの確立を目指します。

■青少年の育成
自然体験や生活経験、文化芸術体験などが豊富な子どもは、自己肯定感が高く、自律的行動習慣等が身についている傾向があるという、国等の調査結果が示されています。今年度も、地域資源を生かし、地域の方と交流する機会の創出を充実させ、「たかすサマーキャンプ」や「わくわくチャレンジ合宿」「子ども体験教室」を継続します。
高校生世代が主体的に取り組む事業を町部局の「慶應プロジェクト」と連携して実施し、高校生が地域を学び、地域住民と交流できる機会を創出し、切れ目なくふるさと共育を提供できる仕組みづくりに努めます。

■生涯学習活動
ライフステージに応じた学びの充実は、大きな転換期を迎えています。第2次社会教育アクションプランの策定と併せて各事業を見直し、時代に応じた学びの展開を図ることで、個人のウェルビーイングの実現、生涯にわたって学べる環境づくりを進めます。
学校教育でのICT、デジタル化が急速に進む中、すべての世代においてデジタルリテラシーの向上が求められています。社会教育事業全体において、デジタル社会を学ぶ、ICT機器にふれる機会をより一層創出していきます。

■読書活動
読書は、言葉を学び、表現力を高め、感性・創造力を豊かにしてくれます。鷹栖町図書室が町民の皆さんにとって利用しやすく、身近な施設となるよう、利用者の声を聞きながら、一層の利用促進を図り、サービスの向上に努めます。また、図書室外でも貸出を行える「移動図書システム」を継続し、地域に出向く図書室づくりを推進します。
鷹栖町読書活動推進計画の改訂年であり、読書活動推進協議会において協議を進めるとともに、学校や地域、団体等と連携しながら、充実した計画づくりに努めます。

■公民館活動
地域運営組織が主体となった活動がスタートし、これまでの地区公民館の枠にとらわれない、地域コミュニティの拠点づくり、地域づくり活動が動きだしました。教育委員会としましても、引き続き各地区の生涯学習活動を包括的にサポートし、地域コミュニティの基盤づくりを町部局と連携し進めてまいります。

■芸術文化の振興
芸術文化は、豊かな人間性や創造力と感性を育むなど、充実した人生を送るための活力となります。
「たかすメロディーホール」では、音楽や古典芸能など、多様な演目の公演を企画してまいります。芸術文化鑑賞事業や文化団体等の活動支援をはじめ、「いきいきステージ創作推進事業」「自主文化事業」を通じて、地域に根ざした魅力ある町民文化の創造に努めるとともに、安全で快適に利用できるよう改修工事を行います。

■歴史・郷土資料
郷土資料館は、開村から130年にわたる鷹栖の歴史や資料を展示・保存しています。昭和53年の開館時に収集し、復元・展示している馬の装蹄用具及び関連資料が、北海道では初となる国の登録有形民俗文化財に登録されることとなりました。適切な管理保存を行い、次世代へ引き継ぐとともに、町内外へのPRにも努めてまいります。また、館内全体のストーリーを再構築し、レイアウト変更を引き続き進めるとともに、所蔵品を他施設で展示する「出張!郷土資料館」に継続して取り組んでまいります。

■スポーツ・運動習慣化
運動は、心身の健康の保持増進にも重要な役割を果たすものであり、健康で活力に満ちた長寿社会の実現に不可欠なものです。
生涯スポーツに向けた運動習慣化の環境づくりについては、町民の皆さんが自らの興味関心に応じたスポーツ活動を継続して行うことができるよう、民間事業者と連携したウォーキングプログラムや健康ポイントを実施するとともに、「たかす総合型地域スポーツクラブ」の活動を支援し、教室やイベントなどを通して多様な運動機会を創出します。
施設利用では、総合体育館やB and G海洋センター等において、施設予約システムを導入し、利用しやすい環境を整えてまいります。

4.むすびに
以上、令和6年度における教育行政の執行に関し、基本となる考えを申し上げました。
コロナ禍においては、様々な面で行動や活動が制限されましたが、創意工夫をしながら事業を進めてまいりました。
今後も、子どもたちの健やかな成長、町民の皆さんが心豊かな人生を送ることができる環境づくりに向け、学校・家庭・地域の連携と関係団体皆さまのご協力をいただきながら、教育環境の充実・発展に努めてまいります。
町議会議員並びに町民の皆さんのご理解とご協力を賜わりますよう心からお願い申し上げまして、教育行政執行方針といたします。

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