■自転車用ヘルメットのプレゼント
鷹栖町長 谷 寿男
「おはようございます。」子どもたちの元気なあいさつから気持ちの良い朝が始まる。
小学1年生は、真新しいランドセルを背負いお姉さん、お兄さんに手をつないでもらい、嬉しそうに登校している。
そして今年の春からは自転車通学する小中学生には町で「ヘルメット」を配布した。今までは自転車の大きな事故こそなかったが、重大事故はいつ起こるかわからず、昨年からは道路交通法改正により、ヘルメット着用が全年齢で努力義務にもなった。そのタイミングと重なるように町内の匿名ご夫婦の方から「まちづくりに役立ててほしい」と高額な寄附を賜った。折角の機会なので形で見えるもので役立てようと庁内協議を行い、任意で呼びかけても100%達成が難しい児童生徒用ヘルメットの購入を提案し、快く承諾をいただいた。
しかし、全国的に品薄であり、すぐに約200個は準備できないことが解り、中学校生徒にアンケートを実施。安全で軽量、色も五種類から選べる一番人気のあった商品に決定した経緯がある。最初のうちは、着用に慣れないかもしれないが「命より重いものはない」。贈呈式でも、警察官から通学以外でも自転車に乗る時は「命を守るヘルメット」の重要性を説かれ、生徒が頷いていた姿が清々しい。
来年以降もヘルメット贈呈事業は継続していく予定であり、町民が子どもの健やかな成長を一番に願っている、あったかすな気持ちを何よりも大切にしたい。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>